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京都大学 1984年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

f(x)g(x)はいずれもxの整式で,次の条件を満たしているとする.

(イ) f(x)={g(x)}2+a(ただしaはある実数.)

(ロ) g(x)=x+1(ただしg(x)g(x)の導関数を表す.)

(ハ) f(1)=f(1)=0

実数kを定数とするとき,y=f(x)のグラフとy=g(x)+kのグラフとの(kの値によって変わる)交点の個数を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

関数微分方程式・不等式 恒等式比較グラフの概形、場合分け

方針

g(x)=x+1 から g(x)=x2/2+x+C と置き、f(1)=f(1)=0 によって Ca を決める。その後、交点条件を z=g(x) に関する二次方程式へ直し、g(x) の値域 z1 と、z=1 のときだけ x が1個になることを使って個数を分類する。

解答

まず g(x)=x+1 より g(x)=x22+x+C とおける。条件 f(x)=g(x)2+af(1)=f(1)=0 から g(1)2+a=0,g(1)2+a=0 である。したがって g(1)2=g(1)2 が必要である。

ここで g(1)=C12,g(1)=C+32 だから (C12)2=(C+32)2 となる。これを解いて C=12 を得る。よって g(x)=x22+x12=(x+1)221 である。また g(1)=1 なので、f(1)=0 より a=1 となり、f(x)=g(x)21 である。

交点は f(x)=g(x)+k を満たす点であるから、g(x)21=g(x)+k すなわち g(x)2g(x)(k+1)=0 である。ここで z=g(x) とおくと、二次方程式 z2z(k+1)=0 を考えればよい。

一方、g(x)=(x+1)221 なので、g(x) の値域は z1 である。さらに z=1 に対しては x=1 の1個、z>1 に対しては (x+1)22=z+1 から x が2個得られる。

二次方程式 z2z(k+1)=0 の判別式は D=1+4(k+1)=4k+5 である。 k<5/4 のときは D<0 で、実数の z がないので交点は 0 個である。 k=5/4 のときは重解 z=12 をもち、これは 1 より大きいので、対応する x は2個である。 5/4<k<1 のとき、2つの根はともに 1 より大きい。実際、下側の根 14k+521 より大きいことは k<1 と同値である。したがって各根から x が2個ずつ出て、交点は4個である。 k=1 のとき、根は z=1,z=2 である。z=1 から x は1個、z=2 から x は2個出るので、交点は3個である。 k>1 のとき、下側の根は 1 より小さく不適であり、上側の根だけが 1 より大きい。したがって交点は2個である。

以上より、交点の個数はk交点の個数k<540k=54254<k<14k=13k>12である。

値域 z1 に制限して、水平線との交点を数える

別解

解法2

方針

まず g(x)f(x) を決定する。交点条件を
k=h(z)=z2z1z=g(x)1 と読み替え、
半直線 z1 上の放物線 h と水平線の交点数を数える。

解答

条件からg(x)=x22+x12=(x+1)221,f(x)=g(x)21を得る。したがって z=g(x) とおけばk=z2z1,z1.h(z)=z2z1z=1/2 で最小値 5/4 をとり、
左端 z=1 では h(1)=1 である。

k<5/4 では許される z は0個、k=5/4 では1個、
5/4<k<1 では2個、k=1 では z=1,2
k>1 では1個である。さらに z=1 には x=1
1個が対応し、z>1 には2個の x が対応する。

よって交点数はkk<54k=5454<k<1k=1k>1個数02432である。

総評

整式の条件を先に完全に決めてから、交点数の問題へ移す標準的な流れである。目安時間は18分。z=g(x) と置いた後、二次方程式の根の個数だけでなく、各 z に対して x が何個あるかまで数えるのが要点である。 2つの解法を相互に照合し、境界値・必要十分性・符号・最終値を確認した。

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出典: 京都大学 1984年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。