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京都大学 1987年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第4問

3次関数f(x)=x3+ax2+bが区間0x1において,
つねに正の値をとるのは,
(a,b)が座標平面のどの範囲にあるときかを,
図示せよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安22

関数微分方程式・不等式 場合分け、微分による最大最小グラフの概形

方針

f=b+hh=x3+ax2とおき、hの区間最小値をaの値で場合分けする。導関数x(3x+2a)の区間内の符号から、最小点が02a/31のどれかを決める。

解答

h(x)=x3+ax2とおくとf(x)>0b>minhと同値である。h(x)=x(3x+2a).a0ではhは増加し最小値はh(0)=032a<0ではx=2a3で最小となり、その値は4a327a<32では区間全体で減少し最小値はh(1)=1+aである。よって求める範囲は{b>a1,a<32,b>4a327,32a<0,b>0,a0.各境界上では区間内のある点でf=0となるので境界は含まない。したがって、連続につながる3本の境界曲線の上側を図示すればよい。

別解

解法2:境界を接点の位置で媒介表示する

方針

正の領域の境界では、最小点で f=0 となる。最小点が左端・区間内部・右端のいずれかにある場合を、接点 t を用いて媒介表示する。

解答

求める領域の境界では、区間 [0,1] のある最小点 tf(t)=0となる。

最小点が左端 t=0 の場合は f(0)=b=0 であり、右向きに増加する条件から a0 である。

最小点が内部 0<t<1 にある場合はf(t)=3t2+2at=0なのでa=32t.さらに f(t)=0 からb=t3at2=12t3.0t1 を消去するとb=4a327,32a0.最小点が右端 t=1 の場合はf(1)=1+a+b=0だから b=a1 であり、左から減少して右端で最小となる条件は a3/2 である。

各境界上では最小値が0なので含まれず、求めるのは境界より上側である。したがって{b>a1(a<32),b>4a327(32a<0),b>0(a0)となる。

総評

難度7、計算量6、目安時間22分。導関数による区間最小値の分類と、境界上の最小点を媒介変数にする方法で3本の境界を照合した。問題は常に正を要求するため境界は全て含まれない。領域図では求める上側を明示した。

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出典: 京都大学 1987年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。