方針
f=b+h、h=x3+ax2とおき、hの区間最小値をaの値で場合分けする。導関数x(3x+2a)の区間内の符号から、最小点が0、−2a/3、1のどれかを決める。
解答
h(x)=x3+ax2とおくとf(x)>0はb>−minhと同値である。h′(x)=x(3x+2a).a≥0ではhは増加し最小値はh(0)=0。−23≤a<0ではx=−32aで最小となり、その値は274a3。a<−23では区間全体で減少し最小値はh(1)=1+aである。よって求める範囲は⎩⎨⎧b>−a−1,b>−274a3,b>0,a<−23,−23≤a<0,a≥0.各境界上では区間内のある点でf=0となるので境界は含まない。したがって、連続につながる3本の境界曲線の上側を図示すればよい。
別解
解法2:境界を接点の位置で媒介表示する
方針
正の領域の境界では、最小点で f=0 となる。最小点が左端・区間内部・右端のいずれかにある場合を、接点 t を用いて媒介表示する。
解答
求める領域の境界では、区間 [0,1] のある最小点 t でf(t)=0となる。
最小点が左端 t=0 の場合は f(0)=b=0 であり、右向きに増加する条件から a≧0 である。
最小点が内部 0<t<1 にある場合はf′(t)=3t2+2at=0なのでa=−23t.さらに f(t)=0 からb=−t3−at2=21t3.0≦t≦1 を消去するとb=−274a3,−23≦a≦0.最小点が右端 t=1 の場合はf(1)=1+a+b=0だから b=−a−1 であり、左から減少して右端で最小となる条件は a≦−3/2 である。
各境界上では最小値が0なので含まれず、求めるのは境界より上側である。したがって⎩⎨⎧b>−a−1b>−274a3b>0(a<−23),(−23≦a<0),(a≧0)となる。
総評
難度7、計算量6、目安時間22分。導関数による区間最小値の分類と、境界上の最小点を媒介変数にする方法で3本の境界を照合した。問題は常に正を要求するため境界は全て含まれない。領域図では求める上側を明示した。
冊子PDFで見る京大の関数の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 1987年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。