方針
逆変換を持つ1次変換は、点と直線の交わり方を一対一に保ち、さらに中点を中点へ移す。(1)は「接線が円とただ一つの共有点を持つ」ことを像に移す。(2)は円の中心に関する点対称性を像に移し、円の点対称の中心が一意であることを使う。
解答
(1)
は逆変換を持つので一対一であり、直線を直線へ移す。接線 と円 の共有点は だけである。もし と が 以外の点 も共有すれば、 は と の 以外の共有点になり矛盾する。したがって と の共有点は だけであり、 は の における接線である。
(2)
を 上の任意の点とすると、中心 に関して反対側の点 も 上にある。1次変換は和と定数倍を保つのでよって は に関して点対称である。円を点対称に移して不変にする点はその中心だけであるから、 は の中心である。
総評
目安は12分。計算問題ではなく、逆変換が保証する一対一性と、1次変換が中点を保つことを言葉で正確に使う論証問題である。(1)で「直線が直線に移る」だけでは接線性の証明にならない。共有点が一つであることまで逆像を使って示す。