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京都大学 1996年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第5問

aは与えられた実数で,0<a1をみたすものとする.
xyz空間内に1辺の長さ2aの正三角形PQRを考える.
PQxy平面上にあり,PQRを含む平面はxy平面と垂直で,さらに点Rz座標は正であるとする.

(1)PQxy平面の単位円の内部(周を含む)を自由に動くとき,
PQR(内部を含む)が動いてできる立体の体積Vを求めよ.

(2) a0<a1の範囲を動くとき,体積Vの最大値を求めよ.

難易度9/ 10計算量7/ 10目安40

積分図形と方程式微分 座標設定体積計算、範囲評価、微分による最大最小

方針

高さzで三角形を切ると、PQと平行な半長bの線分になる。その線分が動いて覆う水平断面の半径を求めて積分する。

解答

正三角形の高さは3aである。高さzでの切り口はPQと平行で、その半長はb=az3(0z3a)である。PQの方向を単位ベクトルe、中点をMとする。端点条件M±ae1のもとで、切り口上の点M+te (tb)が原点から取り得る最大距離を求める。M=se+qeとすれば(s+a)2+q21であり、距離の最大値の二乗は(s+b)2+1(s+a)2=1a2+b2+2s(ba).0baなので最大はs=0であり、回転対称性から水平断面は半径1a2+b2の円板である。
(1)
従ってV=π03a{1a2+(az3)2}dz=π30a(1a2+b2)db=π3(a2a33).(2)
0<a1V(a)=π3(12a2)だから、a=1/2で最大となる。最大値はVmax=π63.

別解

解法2

方針

高さ z の水平断面を考える。正三角形内のその高さの線分は
PQ と平行で半長 b=az/3 である。
PQ の中点を方向成分と垂直成分に分け、端点が単位円内にある条件下で
断面が取り得る半径を最大化する。

解答

正三角形の高さは 3a である。高さ z における
三角形の水平線分の半長を b とすると、相似よりb=az3,0z3a.PQ の方向の単位ベクトルを e、中点をM=se+qeとする。両端が単位円内にある条件は(s+a)2+q21.高さ z の線分上の点 M+ueub を満たす。
対称性から s0 として外端 u=b の距離を調べるとM+be2(s+b)2+1(s+a)2=1a2+b2+2s(ba).ba なので最大は s=0 のときである。
回転対称性と連続性から水平断面は半径1a2+b2の円板になる。

(1)

dz=3db を用いてV=π03a{1a2+(az3)2}dz=π30a(1a2+b2)db=π3(a2a33).(2)V(a)=π3(12a2).0<a1 で最大となるのは a=1/2 であり、Vmax=π63.

総評

難度9、計算量7。水平断面は単純な半径の和ではないため、動く線分の中点と方向を分けて最大半径を厳密に求めた。端点a=1も含めて最大点を確認した。断面が回転対称な円板を隙間なく覆うことと、半長bの範囲0baを用いた。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。

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出典: 京都大学 1996年度 後期 理系 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。