方針
Cp,q:y=a(x−p)2+qと置く。頂点がC1上にある条件でqを消し、もう1つの交点と2本の傾きをp,aで表す。直交条件からp2>0となるaの範囲を判定する。
解答
平行移動後の放物線はCp,q:y=a(x−p)2+qであり、その頂点は(p,q)である。頂点がC1上にあるからq=p2.交点のx座標はx2=a(x−p)2+p2を満たす。整理して因数分解すると(x−p){(1−a)x+(a+1)p}=0.一方の交点はx=pであり、他方をrとするとr=a−1a+1p.2点が異なるためp=0である。
x=rにおけるC1の接線の傾きは2r、Cp,qの接線の傾きは2a(r−p)である。直交条件は4ar(r−p)=−1.ここでr−p=a−12pだから(a−1)28a(a+1)p2=−1,p2=−8a(a+1)(a−1)2.この右辺が正となる必要十分条件はa(a+1)<0,すなわち−1<a<0.逆にこの範囲なら右辺は正なので、その平方根のいずれかをpとしq=p2とおけば、2交点は相異なり、他方で接線は直交する。従って求める範囲は−1<a<0である。
別解
解法2
方針
頂点からもう一つの交点までの水平距離を h=r−p と置く。頂点が y=x2 上にある条件を使うと、交点条件は h と p の一次関係になる。交点での2接線の傾きを p,h,a で書いて直交条件へ代入し、p2>0 となる範囲を判定する。
解答
平行移動後の放物線をCp,q:y=a(x−p)2+qとする。頂点 (p,q) が C1:y=x2 上にあるからq=p2.もう一つの交点の x 座標を r=p+h と置く。2点が異なるので h=0 である。交点条件は(p+h)2=ah2+p2.h=0 で割ると2p+(1−a)h=0,h=a−12p.(1)交点 x=r における C1 の接線の傾きは 2r=2(p+h)、Cp,q の接線の傾きは 2ah である。直交条件は4ah(p+h)=−1.(1)を代入して整理するとp2=−8a(a+1)(a−1)2.(2)相異なる2交点を作るには p=0 が必要であり、(2)の右辺が正でなければならない。a=1 だから、これはa(a+1)<0と同値である。従って−1<a<0.逆にこの範囲なら (2) で p=0 を選べる。(1)で h=0、q=p2 と定めれば、頂点ともう一つの交点が相異なり、その交点で2接線は直交する。よってこの範囲は必要十分である。
総評
難度7、計算量6。頂点条件で平行移動量を1つ消し、交点方程式を既知の根で因数分解するのが中心である。最後は存在条件を平方の正値性へ変換し、逆向きの構成も書いて必要十分性を確認した。
冊子PDFで見る京大の図形と方程式の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 1997年度 後期 文系・理系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。