方針
正三角形の重心は3頂点の平均であり、条件 から中心は複素数 である。 とおくと、辺の長さが であることから となり、他の頂点は を中心に を , 回転した点で表せる。積は と簡単になり、絶対値1かつ虚部正という条件から の偏角を に決める。最後に3通りの を調べ、指定された偏角順序に合うものを選ぶ。
解答
(1) とおく。これは偏角 の複素数であり、, を満たす。
条件 より、三角形の重心は である。正三角形では重心と中心が一致するので、3頂点は複素数 を中心とする円周上にある。 とおく。正三角形の中心から各頂点までの距離を とすると、辺の長さは である。これが に等しいので である。したがって、残りの2頂点は を中心のまわりに , 回転した点であり、順序を除いて である。後の偏角順序に合わせて、必要なら と を入れ替える。
(2)
(1)の表し方で積を計算する。, より である。 なので、 も単位円上にある。 とおくと である。これの絶対値が1であるから である。単位円上の点 についてだから すなわち である。さらに の虚数部分は正なので である。よって であり、 である。
したがって の偏角は のいずれかである。それぞれについて、 の偏角を調べる。 の偏角が のとき、3頂点は である。ここで を用いると、偏角はそれぞれ である。これは指定された順序 に合う。
一方、 の偏角が または のときは、 の偏角がそれぞれ , となり、3つの偏角を の順に非減少に並べることができない。したがって条件に合うのは の偏角が の場合だけである。
よってである。
別解
解法2
方針
正三角形の中心を1へ平行移動し、3頂点を単位円上の120度間隔の点として扱う。積 の条件を単位円どうしの交点として図形的に読み、候補角を順序条件で選別する。
解答
(1) とする。重心は1で、正三角形の外接半径は1だから、 と置けば でとできる。ただし向きが反対なら を交換する。
(2) かつ なので、複素平面では は中心0と 、半径1の2円の交点にある。虚部が正である方を選ぶと従って を各候補で調べ、指定された の順序を満たすのは だけである。よって
総評
難度7、計算量6。正三角形の中心が であることを見抜き、3頂点を と表すのが核心である。想定時間は25分程度。辺の長さ から を出す確認を省かないこと。積が になる計算はこの問題の山場で、そこから と虚部正により の偏角が と決まる。最後は3つの候補を実際に偏角へ戻し、指定された の順序で選別する必要がある。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。