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京都大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

整数nに対しf(n)=n(n1)2とおき,an=if(n)と定める.
ただし,iは虚数単位を表す.
このとき,
an+k=anが任意の整数nに対して成り立つような正の整数kをすべて求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

整数複素数平面 合同式、場合分け、計算整理

方針

i の累乗は指数を4で割った余りだけで決まる。したがって an+k=an は、指数 f(n)=n(n1)/2 の差 f(n+k)f(n) がすべての整数 n について4の倍数になることと同値である。差を kn+k(k1)/2 と展開し、n の係数と定数項がともに4の倍数になる条件を調べる。最後に逆向きの確認をして、必要十分条件として答える。

解答

an=in(n1)2 である。ir は指数 r を4で割った余りだけで決まるから、an+k=an がすべての整数 n について成り立つことは (n+k)(n+k1)2n(n1)2 がすべての整数 n について4の倍数であることと同値である。

この差を計算すると (n+k)(n+k1)n(n1)2=2kn+k2k2=kn+k(k1)2 である。

まず、これがすべての整数 n で4の倍数になるなら、n を1増やしたときの差である k も4の倍数でなければならない。そこで k=4m とおく。このとき定数項は k(k1)2=4m(4m1)2=2m(4m1) である。4m1 は奇数なので、2m(4m1) が4の倍数であるためには m が偶数であることが必要である。したがって k=4m は8の倍数でなければならない。

逆に k=8q とおくと kn=8qn は4の倍数であり、また k(k1)2=8q(8q1)2=4q(8q1) も4の倍数である。よって任意の整数 n について an+k=an が成り立つ。

以上より、求める正の整数 k8,16,24, すなわち8の正の倍数である。

別解

解法2(8項を並べて最小周期を確認する)

方針

指数 n(n1)/2 を4で割った余りを8項だけ並べる。
8ずらすと指数差が必ず4の倍数になることと、
1から7のずれでは並びが一致しないことを確認する。

解答

f(n)=n(n1)/2 を4で割った余りを
n=0,1,,7 について並べると0, 0, 1, 3, 2, 2, 3, 1である。したがって an=if(n) の8項は1, 1, i, i, 1, 1, i, i.一方、f(n+8)f(n)=8n+28=4(2n+7)はすべての整数 n で4の倍数だからan+8=an.よって8は周期である。

上の8項の並びを1項から7項だけずらしても元の並びとは一致しない。
したがって最小の正の周期は8である。
周期 k があれば、8で割った余りも周期になるので、
最小性からその余りは0でなければならない。
従ってすべての正の周期はk=8,16,24,すなわち8の正の倍数である。

総評

i の累乗を「指数の4での余り」に落とす周期問題。難度は標準、計算量は中程度で、目安時間は12〜16分。kn+k(k1)/2 がすべての整数 n で4の倍数になる、という条件を立てられるかが勝負である。k が4の倍数という条件だけでは不足し、定数項 k(k1)/2 の確認まで必要になる。別解のように8個の余りを直接見る方法は直観的だが、最小周期を確認してから「8の倍数」と結論することが大切である。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、端点・等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 京都大学 2001年度 前期 数学 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。