方針
非自明な 乗根を 個の選択肢と見て、積が1になる列を数える。最後の1個は前までの積で一意に決まるが、その値が1になってはいけないので、「前の 個の積が1でない」ことが必要十分条件になる。これにより を作り、そこから2項間の関係と2階漸化式を導く。一般項は一次の補正 または特性方程式で処理する。
解答
(1) を先に選ぶと、積を1にするための は とただ1通りに決まる。ただし、問題では各 が1でない 乗根でなければならないので、 となる場合は除く必要がある。 の選び方は 通りである。このうち となるのは のときであり、 を1でない 乗根として選べば はただ1通りに決まる。したがってそのような組は 通りである。
よって である。
(2)
長さ の列 を考える。前の 個の積を とする。積全体を1にするためには でなければならない。これはただ1通りに決まるが、 である必要があるから、必要十分条件は である。
前の 個の選び方は全部で 通りあり、そのうち積が1になるものが 通りである。したがって を得る。これを と書いておく。
さらに であるから、上の式を用いて となる。よって である。
(3)
(2) で得た を解く。右辺に現れる の影響を消すために とおく。このとき であり、 を代入すると となる。
また、長さ2の場合は となるように を選べば が決まるので である。したがって である。 より となる。
よってである。
別解
解法2(1の根のフィルターで直接数える)
方針
非自明な 乗根を と指数で表す。
指数和が であることの指示式を、1の 乗根の有限和で作る。
これにより一般項を直接求め、(1)(2)も確認する。
解答
とする。
各 は と一意に書ける。
積が1である条件はである。
整数 に対してが成り立つ。これは有限等比級数から分かる。したがって の内側の和は 、 ではだから内側の和は である。よって(1) を代入すると(2) 上の一般項を代入して整理すれば(3) 一般項はである。
総評
非自明な 乗根の積を数える、場合の数と漸化式の複合問題。難度は高め、計算量もやや多く、目安時間は25〜30分。核心は「最後の1個は一意に決まるが、それが1になってはいけない」という条件を に翻訳することにある。 では になる除外分を数え忘れやすい。(3)は補助数列で1階化する方法が短いが、別解のように2階漸化式の特性方程式で解いてもよい。式変形が長いので、答案では(1)の初期値、(2)の漸化式、(3)の一般項を段落で分けると採点者に伝わりやすい。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、端点・等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。