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京都大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

x0 に対して、関数 f(x) を次のように定義する。f(x)={x(0x1 のとき),0(x>1 のとき).このとき、limn+n01f(4nx(1x))dxを求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

積分関数 範囲評価、定積分評価極限計算

方針

f(4nx(1x)) が0でないのは、04nx(1x)1 の範囲だけである。4nx(1x)[0,1] の中央で大きく、端で0になるので、非零部分は x=0x=1 の近くの小区間に限られる。4nαn(1αn)=1, 0<αn<12 と置き、対称性で積分を2倍する。最後は nαn=14(1αn)αn0 から極限を計算する。

解答

f(u)0u1 では uu>1 では0である。ここで u=4nx(1x) とおくと、0x1 では u0 である。したがって f(4nx(1x)) が0でないのは 4nx(1x)1 を満たすところである。 0<αn<124nαn(1αn)=1 を満たす数とする。このとき、4nx(1x)x=12 に関して対称であるから、非零となる区間は 0xαn,1αnx1 である。したがって対称性より 01f(4nx(1x))dx=20αn4nx(1x)dx である。

右辺を計算すると20αn4nx(1x)dx=8n0αn(xx2)dx=8n(αn22αn33)=4nαn283nαn3.よってn01f(4nx(1x))dx=4n2αn283n2αn3=(nαn)2(483αn)である。

また 4nαn(1αn)=1 より nαn=14(1αn) である。0<αn<12 であり、式 4nαn(1αn)=1 から αn0 が分かる。したがって nαn14 である。

以上よりlimn+n01f(4nx(1x))dx=(14)24=14である。

別解

解法2(境界点を明示する)

方針

4nx(1x)=1 の小さい解を根の公式で明示し、その漸近的な大きさを有理化から求める。

解答

方程式 4nx(1x)=1 の小さい解を αn とするとαn=111n2=12n(1+11n).したがってαn0,nαn14.関数が0でない区間は [0,αn][1αn,1] であり、対称性からn01f(4nx(1x))dx=8n20αn(xx2)dx=4(nαn)283(nαn)2αn.右辺で n とすれば4(14)2=14を得る。

総評

難度6、計算量5。目安時間は18〜24分。積分区間全体で関数を展開するのではなく、4nx(1x)1 となる端の小区間だけが寄与することを見抜くのが中心である。αn を導入すると、左右対称性により積分は端の1区間の2倍にできる。αn はおよそ 14n の大きさであり、nαn1/4 を式から直接出せば十分である。よくある誤りは、中央付近で f が0になることを忘れて 4nx(1x) を全区間で積分してしまうことである。

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出典: 京都大学 2004年度 後期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。