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京都大学 2008年度 前期日程 第2次学力試験理系(甲)数学 第3問

AB=ACである二等辺三角形ABCを考える.
ABの中点をMとし,辺ABを延長した直線上に点Nを,AN:NB=2:1となるようにとる.
このときBCM=BCNとなることを示せ.
ただし,点Nは辺AB上にはないものとする.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

図形と方程式論証・証明 座標設定三角比の利用、式変形

方針

AB=AC=s とし、A を原点、Bx 軸上に置く。比の条件から BN=AB=s である。一般の二等辺三角形のまま CMCN を計算すると CN=2CM が得られ、MB:BN=CM:CN となる。三角形 CMN で角の二等分線定理の逆を使う。

解答

AB=AC=s とする。N は辺 AB 上になく、AN:NB=2:1である。NA 側の延長上にあると AN<NB となるため条件を満たさない。したがって NB 側の延長上にあり、AN=AB+BN=s+BN=2BNから BN=s である。また MAB の中点なので MB=s/2 である。

A=(0,0)B=(s,0) と置き、BAC=θ とするとC=(scosθ,ssinθ),M=(s2,0),N=(2s,0)である。よってCM2=s2{(cosθ12)2+sin2θ}=s2(54cosθ),CN2=s2{(cosθ2)2+sin2θ}=s2(54cosθ)=4CM2.したがって CN=2CM であり、MB:BN=s2:s=1:2=CM:CNとなる。

B は線分 MN 上にある。三角形 CMN に角の二等分線定理の逆を適用すると、CBMCN の二等分線である。ゆえにBCM=MCB=BCNが成り立つ。

三角形 CMN で、点 B は角の二等分線の比を満たす。

別解

解法2(単位方向ベクトルの和)

方針

長さを AB=AC=2 と規格化し、A=(0,0)B=(2,0)M=(1,0)N=(4,0) と置く。C=(u,v)u2+v2=4 を満たす。CN=2CM を確かめ、C から M,N へ向かう2本の単位ベクトルの和が CB と平行になることを示す。

解答

相似によって AB=AC=2 としてよい。A=(0,0),B=(2,0),M=(1,0),N=(4,0)と置き、C=(u,v) とする。AC=2 からu2+v2=4である。するとCM2=(u1)2+v2=52u,CN2=(u4)2+v2=208u=4CM2.よって CN=2CM である。

C から M,N へ向かう単位ベクトルの和はCMCM+CNCN=2CM+CN2CM=2(MC)+(NC)2CM=2M+N3C2CM.ここで 2M+N=(6,0)=3B だから、上式は3(BC)2CM=3CB2CMとなる。2本の単位方向ベクトルの和は、そのなす角の内角二等分線の方向を向く。したがって CBMCN を二等分し、BCM=BCNである。

総評

既存答案にあった「二等辺三角形だから頂点 C は辺 AB の垂直二等分線上にある」という誤りを除き、一般の二等辺三角形のまま証明した。想定時間は15分前後、難易度は5、計算量は4程度。核心は BN=ABCN=2CM であり、三角形 CMN に角の二等分線定理の逆を使うと最短である。

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出典: 京都大学 2008年度 前期 数学(文系学部・理系甲)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。