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京都大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

ABCは,条件B=2ABC=1を満たす三角形のうちで面積が最大のものであるとする.
このとき,cosBを求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

三角関数微分 三角比の利用微分による最大最小、式変形

方針

A=α とおくと、B=2αC=π3α であり、0<α<π/3 である。正弦定理で ABBC=1α で表し、面積を S=12BCABsin2α として α の関数にする。積和公式で微分しやすい形に直し、端点で面積が0に近づくことを確認して、内部の臨界点から最大値を与える cos2α を求める。

解答

A=α とおく。条件より B=2α,C=π3α であり、三角形が存在するため 0<α<π3 である。

正弦定理を用いると、BC=1A の対辺であり、ABC の対辺であるから ABsin3α=BCsinα=1sinα となる。したがって AB=sin3αsinα である。

面積を S とすると、辺 ABBC のなす角は B=2α なので S=12ABBCsin2α である。よってS=12sin3αsinα1sin2α=12sin3αsinα2sinαcosα=cosαsin3αである。さらに積和公式より S=12(sin4α+sin2α) である。 0<α<π/3 の端である α0απ/3 では面積は0に近づく。したがって最大は内部でとる。微分すると S=2cos4α+cos2α であるから、最大を与える α では 2cos4α+cos2α=0 が成り立つ。

ここで u=cos2α とおくと cos4α=2u21 である。したがって 2(2u21)+u=0 すなわち 4u2+u2=0 を得る。これを解くと u=1±338 である。

一方、0<α<π/3 より 0<2α<2π3 であるから 12<cos2α<1 である。1338<12 なのでこれは不適であり、cos2α=1+338 である。求めるのは cosB=cos2α だから cosB=3318 である。

別解

解法2((cos B) による面積最大化)

方針

求める量をそのまま x=cosB とおく。正弦定理と B=2A から辺 AB1+2x と表せるため、面積の平方は (1+2x)2(1x2)/4 となる。定義域 1/2<x<1 でこの多項式を最大化し、最大を与える x を決定する。

解答

A=α とおき、求める値をx=cosB=cos2αとする。三角形の内角条件から 0<α<π/3 であるため12<x<1である。

正弦定理と BC=1 よりAB=sinCsinA=sin3αsinα=1+2cos2α=1+2x.したがって三角形の面積 SS=12ABBCsinB=12(1+2x)1x2.定義域では S>0 なので、S を最大にすることはF(x)=(1+2x)2(1x2)を最大にすることと同値である。微分するとF(x)=4(1+2x)(1x2)2x(1+2x)2=2(1+2x)(2x4x2).区間 1/2<x<1 では 1+2x>0 だから、内部の停留点は4x2+x2=0を満たす。解はx=1±338であり、この区間に入るのはx=3318だけである。また両端に近づくと S0 となるので、この停留点で面積は最大になる。したがってcosB=3318である。

総評

難度5、計算量5。目安時間は18分。角を α,2α,π3α と置き、面積を1変数に落とすところが勝負である。正弦定理で AB=sin3α/sinα と出せば、面積は cosαsin3α まで簡単に整理できる。最大値問題なので、微分方程式を解くだけでなく、端点で面積が0に近づくことと、解のうち cos2α の範囲に入るものだけを選ぶことを明記する必要がある。 第2解法では求める (x=cos B) を直接変数にし、面積の平方を多項式として最大化した。

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出典: 京都大学 2014年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。