方針
関数は偶関数なので 0≦x≦π/2 に限る。2階導関数は x=π/6 を境に負から正へ変わるため、1階導関数はいったん減少してから増加する。さらに F′(0)=0、F′(π/2)>0 を用いると、F は減少後に増加するだけで、内部に最大点を持たない。最後に x=0,π/2 の値を、問題で与えられた数値評価を使って比較する。
解答
F(x)=cosx+43x2とおく。F は偶関数なので、0≦x≦π/2 だけを調べればよい。F′(x)=−sinx+23x,F′′(x)=−cosx+23.0≦x≦π/2 で cosx は減少するから、F′′(x) は増加する。またF′′(x)=0⟺cosx=23⟺x=6π.したがって F′ は[0,6π]で減少し、[6π,2π]で増加する。(1)F′(0)=0なので、0<x≦π/6 では F′(x)<0 である。一方、F′(2π)=−1+43π.与えられた評価から43π>41.7⋅3.1>1であるためF′(2π)>0.(1)より、F′ は π/6 より後でただ1度だけ0となる。よって F はいったん減少し、その後増加するので、最大値は端点 0,π/2 のいずれかで取る。
端点の値はF(0)=1,F(2π)=163π2.さらに163π2>161.7⋅(3.1)2>1.したがって求める最大値は163π2であり、x=±π/2 のときに取る。
総評
難度5、目安時間16分。偶関数であることにより調査区間を半分にする。F′′ の符号から F′ が「減少してから増加」すると分かるが、それだけでは不十分であり、F′(0)=0 と F′(π/2)>0 を合わせて内部には最小点しかないことを示す。問題文の π>3.1,3>1.7 は、導関数の端の符号と F(π/2)>F(0) の2箇所で使える。最大点 x=±π/2 も併記すると答案が閉じる。
冊子PDFで見る京大の三角関数の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 2013年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。