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京都大学 2017年度
文系数学 第4問

問題

を自然数、

を満たす実数とする。このとき、次の問いに答えよ。

(1) 条件

を満たす の組 のうち、 であるものをすべて求めよ。

(2) 条件 を満たす の組 で、 であるものは存在しないことを示せ。

出典:京都大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第4問

方針

解法1

ではが直角方向になり,条件を満たさないので先に除く。ではで表し,加法定理での式に直す。得られたについて,(1)ではを確認し,(2)ではの範囲との評価で自然数にならないことを示す。

解法2

加法定理から得られる式を、大小評価ではなく整除条件で絞る。 では 。これを と変形し、 から を導く。

解答

解法1

(1)

まずのとき,であるから,と同じ向きになる。このとき となり,2にはならない。よっては不適である。

以下とする。倍角の公式より である。加法定理から

である。これが2に等しいので である。分母が0なら左辺は定義されないので,この等式のもとでは分母は0でない。整理すると であり, を得る。したがって である。 だから,を調べる。のとき で自然数ではない。のとき である。よって である。

(2)

とする。まずを直接確認する。上の式から

であり,いずれも なので自然数ではない。

次にとする。このとき が成り立つ。実際,右辺から左辺を引くと であり,なら正である。したがって となり,自然数は存在しない。

以上より,で条件を満たす組は存在しない。

解法2

(1)(2)をまとめて解く。

のとき は定義されず、

なので不適である。

とする。倍角公式と加法定理から

したがって

が自然数なら左辺は整数なので

ところが

である。よって

では なので

前者から を得るが、

となり自然数ではない。後者から を得て

したがって唯一の組は

ゆえに (1) の答えは であり、同時に の解が存在しないことも示された。