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京都大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

1つのさいころをn回続けて投げ,出た目を順にX1,X2,,Xnとする。
このとき次の条件をみたす確率をnを用いて表せ。ただしX0=0としておく。

条件: 1knをみたすkのうち,
Xk14かつXk5が成立するようなkの値はただ1つである。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

確率 状態分類数え上げ、計算整理

方針

出目を L={1,2,3,4}H={5,6} に分ける。条件を満たす列では H がただ1つの連続ブロックになるので、その長さと開始位置で数える。

解答

L={1,2,3,4},H={5,6}とおく。X0=0L とみなせる。条件は、状態列で L から H への移行がちょうど1回起こることである。

このとき H は1つの連続ブロックとして現れる。長さを h とすれば、その開始位置は nh+1 通りであり、各状態列の確率は(13)h(23)nhである。したがって求める確率 pnpn=h=1n(nh+1)(13)h(23)nhとなる。

ここでSn=h=1n(nh+1)(12)hとおくとSn=n2+n122++12nである。2SnSn を取ればSn=n1+12nを得る。よってpn=(23)nSn=(n1)(23)n+(13)nである。

別解

解法2

方針

途中の状態を「移行0回で現在L」「移行1回で現在H」「移行1回で現在L」の3つに分け、1回投げるごとの漸化式を立てる。各状態確率を帰納的に解いて合計する。

解答

q=23,r=13とおく。n 回投げた後について、次の確率を定める。AnLH が0回で、現在 LBnLH が1回で、現在 HCnLH が1回で、現在 L初期値は A0=1,B0=C0=0 である。

したがってAn+1=qAn,Bn+1=r(An+Bn),Cn+1=q(Bn+Cn)である。まず An=qn である。さらに帰納法により、n1Bn=qnrn,Cn=(n2)qn+2rnが成り立つ。実際、初項 n=1 で成立し、上の漸化式へ代入すれば次の項でも成立する。

求める確率は Bn+Cn だからpn=Bn+Cn=(n1)qn+rn=(n1)(23)n+(13)nとなる。

総評

難度6、目安時間22分。6つの出目を低い目 L と高い目 H の2状態へ圧縮するのが第一段階である。ブロック計数では長さと開始位置を分ける。状態漸化式では、条件を既に満たして現在どちらの状態にいるかまで記録すると、重複なく推移を追える。

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出典: 京都大学 2019年度 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。