方針
出目を L={1,2,3,4} と H={5,6} に分ける。条件を満たす列では H がただ1つの連続ブロックになるので、その長さと開始位置で数える。
解答
L={1,2,3,4},H={5,6}とおく。X0=0 は L とみなせる。条件は、状態列で L から H への移行がちょうど1回起こることである。
このとき H は1つの連続ブロックとして現れる。長さを h とすれば、その開始位置は n−h+1 通りであり、各状態列の確率は(31)h(32)n−hである。したがって求める確率 pn はpn=h=1∑n(n−h+1)(31)h(32)n−hとなる。
ここでSn=h=1∑n(n−h+1)(21)hとおくとSn=2n+22n−1+⋯+2n1である。2Sn−Sn を取ればSn=n−1+2n1を得る。よってpn=(32)nSn=(n−1)(32)n+(31)nである。
別解
解法2
方針
途中の状態を「移行0回で現在L」「移行1回で現在H」「移行1回で現在L」の3つに分け、1回投げるごとの漸化式を立てる。各状態確率を帰納的に解いて合計する。
解答
q=32,r=31とおく。n 回投げた後について、次の確率を定める。AnBnCnL→H が0回で、現在 LL→H が1回で、現在 HL→H が1回で、現在 L初期値は A0=1,B0=C0=0 である。
したがってAn+1Bn+1Cn+1=qAn,=r(An+Bn),=q(Bn+Cn)である。まず An=qn である。さらに帰納法により、n≧1 でBn=qn−rn,Cn=(n−2)qn+2rnが成り立つ。実際、初項 n=1 で成立し、上の漸化式へ代入すれば次の項でも成立する。
求める確率は Bn+Cn だからpn=Bn+Cn=(n−1)qn+rn=(n−1)(32)n+(31)nとなる。
総評
難度6、目安時間22分。6つの出目を低い目 L と高い目 H の2状態へ圧縮するのが第一段階である。ブロック計数では長さと開始位置を分ける。状態漸化式では、条件を既に満たして現在どちらの状態にいるかまで記録すると、重複なく推移を追える。
冊子PDFで見る京大の確率の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 2019年度 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。