問題
定積分
を求めよ.
出典:京都大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
解法1(零点で区間を分けて絶対値を外す)
絶対値の中の2次式を因数分解し,区間 内で符号が変わる点を確認する。根は と であり, は積分区間の端点である。符号に合わせて と に分け,後半は符号を反転して積分する。
解法2(全区間の積分から負の部分を補正する)
二次式を とおく。まず符号を無視した全区間の積分を対称性で求める。次に となる区間だけを2回差し引けば,区間ごとに絶対値を直接積分する計算を短くできる。
解答
解法1(零点で区間を分けて絶対値を外す)
絶対値の中の式を因数分解すると である。よって根は である。
区間 では, で であり, で である。したがって求める積分を とすると
である。
原始関数は である。これを用いると
であり,
である。よって である。
解法2(全区間の積分から負の部分を補正する)
とおく。因数分解すると
であるから, で である。
まず奇関数部分の積分が0になることを使うと
である。また原始関数
を用いると
である。負の区間では符号を反転させるので,求める値は
である。