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京都大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

定積分11x212x12dxを求めよ.

難易度3/ 10計算量3/ 10目安10

積分 絶対値の処理、面積計算定積分評価

方針

絶対値の中の2次式を因数分解し,区間 [1,1] 内で符号が変わる点を確認する。根は 1/21 であり,1 は積分区間の端点である。符号に合わせて [1,1/2][1/2,1] に分け,後半は符号を反転して積分する。

解答

絶対値の中の式を因数分解すると x212x12=(x1)(x+12) である。よって根は x=12,x=1 である。

区間 [1,1] では,1x1/2(x1)(x+12)0 であり,1/2x1(x1)(x+12)0 である。したがって求める積分を I とするとI=11/2(x212x12)dx1/21(x212x12)dxである。

原始関数は x33x24x2 である。これを用いると11/2(x212x12)dx=1148であり,1/21(x212x12)dx=916である。よって I=1148+916=1924 である。

別解

解法2(全区間の積分から負の部分を補正する)

方針

二次式を q(x) とおく。まず符号を無視した全区間の積分を対称性で求める。次に q(x)<0 となる区間だけを2回差し引けば,区間ごとに絶対値を直接積分する計算を短くできる。

解答

q(x)=x212x12 とおく。因数分解するとq(x)=(x1)(x+12)であるから,1/2<x<1q(x)<0 である。

まず奇関数部分の積分が0になることを使うと11q(x)dx=11(x212)dx=13である。また原始関数Q(x)=x33x24x2を用いると1/21q(x)dx=Q(1)Q(1/2)=916である。負の区間では符号を反転させるので,求める値は11q(x)dx=11q(x)dx21/21q(x)dx=13+98=1924である。

総評

難度3、計算量3。想定時間は10分程度。絶対値付き定積分の基本問題で,根と符号を正しく分ければよい。根の一つが積分区間の右端 1 にあるため,実際に区間内部で分割が必要なのは 1/2 だけである。符号反転を忘れると値が小さく出るので,区間ごとの正負を最初に明記するのが安全である。 零点は区間端の x=1 も含むため,符号反転区間は実質 [1/2,1] である。区間積分は左側が 11/48,右側が 9/16 であり,絶対値を外した後の和が 19/24 になる。別解では全区間の積分から負部分を2倍補正して検算できる。

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出典: 京都大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。