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京都大学 2023年度 前期日程 一般選抜理系数学 第1問

次の各問に答えよ.

問1 定積分14xlog(x2)dxの値を求めよ.

問2 整式x20231を整式x4+x3+x2+x+1で割ったときの余りを求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安12

積分数と式 部分積分、剰余分類、計算整理

方針

問1は log(x2)=2logx として部分積分する。原始関数の係数を先に確認し,上端 x=4 と下端 x=1 を代入する。問2は x51=(x1)(x4+x3+x2+x+1) から,割った余りの世界で x51 と考える。2023 を5で割った余りに落とし,次数4未満の剰余に直す。

解答

問1 log(x2)=2logx であるから 14xlog(x2)dx=214x1/2logxdx である。部分積分を用いる。u=logxdv=x1/2dx とすると du=1xdx,v=23x3/2 である。したがって2x1/2logxdx=2{23x3/2logx23x3/21xdx}=43x3/2logx43x1/2dx=43x3/2logx89x3/2である。よって14xlog(x2)dx=[x3/2(43logx89)]14=8(43log489)(89)=643log2569である。

問2 x51=(x1)(x4+x3+x2+x+1) である。したがって,x4+x3+x2+x+1 で割った余りを考えると x51 である。 2023=5404+3 なので x2023=x5404+3x3 である。したがって x20231x31 であり,x31 は次数が3で割る式の次数4より小さい。よって求める余りは x31 である。

別解

解法2(置換積分と因数分解による方法)

方針

問1は x=t2 と置換して,積分を 812t2logtdt に直してから部分積分する。問2は 2023=5404+3 を使い,x20231(x31)x51,したがって x4+x3+x2+x+1 で割り切れることを因数分解で直接示す。

解答

問1
x=t2 とおくと,1x4 に対して 1t2 であり,dx=2tdt である。また x=tlog(x2)=log(t4)=4logt だから14xlog(x2)dx=812t2logtdtとなる。ここで部分積分を用いると812t2logtdt=8[t33logtt39]12=8(83log289+19)=643log2569.問2
2023=5404+3 であるからx20231(x31)=x3{(x5)4041}.ここで u4041u1 で割り切れるので,右辺は x51 で割り切れる。またx51=(x1)(x4+x3+x2+x+1)である。よって x20231x31 は,x4+x3+x2+x+1 で割った余りが等しい。x31 の次数は4未満だから,求める余りはx31である。

総評

目安時間は12分程度。問1は部分積分の係数を丁寧に処理する問題で,log4=2log2 まで整理する。問2は剰余の周期性に気づけば短いが,x51 と書いた後,最後の余りが次数4未満であることを確認しておくと答案として明確になる。小問集合なので,計算の取りこぼしを避けたい。 問1の別解は置換後に部分積分するため,標準解法と計算の見通しが異なる。問2は合同式だけでなく,候補の余りとの差が除式で割り切れることを因数分解で示せる。

冊子PDFで見る京大の積分の問題で問題集を作る

出典: 京都大学 令和5年度一般選抜 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。