方針
(1) から (3) は f(0), f′(a), 接線の x 切片を順に求める。(4) の面積は、0≦x≦a では放物線の下の面積、a≦x≦a+1/2 では接線の下の三角形の面積に分ける。点 Q(a,a) が放物線上にあることも確認しておくと、図形のつながりが明確になる。
解答
(1) y 軸との交点では x=0 である。したがって f(0)=a2+a より P=(0,a2+a) である。
(2)
まず f(a)=−a2+a2+a=a なので、点 Q(a,a) は放物線上にある。また f′(x)=−2x であるから、Q における接線の傾きは f′(a)=−2a である。よって接線は y−a=−2a(x−a) すなわち y=−2ax+2a2+a である。
(3)
接線と x 軸との交点では y=0 であるから 0=−2ax+2a2+a である。a>0 より両辺を a で割ることができ、2x=2a+1 となる。したがって R=(a+21,0) である。
(4)
図形 OPQR は、0≦x≦a では放物線 y=f(x) の下側、a≦x≦a+1/2 では線分 QR の下側で囲まれる。
したがってS=∫0a(−x2+a2+a)dx+21⋅21⋅aである。第2項は、底辺 1/2、高さ a の直角三角形 QR と x 軸で囲まれる部分の面積である。
計算すると∫0a(−x2+a2+a)dx=[−3x3+(a2+a)x]0a=−3a3+a3+a2=32a3+a2である。よって S=32a3+a2+4a である。
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別解
解法2(接線下の三角形から差し引く)
方針
(1) 〜(3) で点と接線を求める。(4) では領域を二つに足す代わりに、
y 軸・x 軸・接線が作る大きな直角三角形から、
0≦x≦a における接線と放物線の間の面積を引く。
二曲線の差が (x−a)2 になることを利用する。
解答
(1) f(0)=a2+a よりP=(0,a2+a).(2) f(a)=a, f′(a)=−2a だから、接線はy−a=−2a(x−a),y=−2ax+2a2+a.(3) y=0 とすると、a>0 よりR=(a+21,0).(4) 接線の y 切片は 2a2+a=a(2a+1)、
x 切片は a+1/2 である。したがって両座標軸と接線が作る
大きな三角形の面積は21(a+21)a(2a+1)=4a(2a+1)2.0≦x≦a では、接線の高さから放物線の高さを引くと(−2ax+2a2+a)−(−x2+a2+a)=(x−a)2.よって求める面積はS=4a(2a+1)2−∫0a(a−x)2dx=4a(2a+1)2−3a3=32a3+a2+4a.
総評
接線と面積計算を順に処理する問題。目安時間は18分。Q が放物線上にあること、接線の切片、面積の境界を順に確認する。領域を二つに分けて足す方法と、接線下の三角形から曲線間の面積を引く方法の両方で同じ式を検算できる。
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冊子PDFで見る九大の微分の問題で問題集を作る
出典: 九州大学 1981年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。