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九州大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

行列(abcd)
座標平面上の点(x,y)を点(x,y)にうつす1次変換
{x=ax+byy=cx+dyを表すものとみなす.
このとき,次の(1),(2),(3)に答えよ.

(1) 座標平面上の点(x,y)を点(x2,y)にうつす変換を表す行列Aを求めよ.

(2) 原点を中心として,角π4の回転を表す行列Bを求めよ.

(3) まず,変換Bによって点Pを点Pにうつし,次いで変換Aによって点Pを点Pにうつすとき,
Py軸上を動けば,点Pはどのような図形の上を動くか.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安16

行列図形と方程式 回転・拡大座標設定軌跡

方針

(1) , (2) は座標変換の式をそのまま行列の列に読む。(3) は P=(0,t) と置き、先に B、次に A を作用させる順序を守って P の座標を求め、媒介変数 t を消去する。t は全実数を動くので、得られる図形が直線全体であることまで述べる。

解答

(1)
変換は x=x2,y=y である。したがって、x 座標を 1/2 倍し、y 座標をそのままにする行列なのでA=(12001)である。

(2)
原点中心に角 π/4 だけ回転すると x=xcosπ4ysinπ4=xy2, y=xsinπ4+ycosπ4=x+y2 である。よってB=(12121212)である。

(3)
Py 軸上を動くので P=(0,t)(t は実数) とおく。まず B によって P=(t2,t2) に移る。次に A によって x 座標だけが 1/2 倍されるから P=(t2,t2) である。 P=(X,Y) とすると X=t2,Y=t2 である。第1式から t=2X であり、これを第2式に代入して Y=2X を得る。
また t は全ての実数を動くので、X も全ての実数を動く。したがって点 P は直線 y=2x 全体の上を動く。
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別解

解法2(合成行列を先に求める)

方針

(1) , (2) で各変換を表す行列を求めた後、B の次に A を作用させる
合成行列が AB であることを使う。y 軸上の点を (0,t) として
AB を一度だけ作用させ、得られた二つの座標から t を消去する。

解答

(1) 座標式はx=12x,y=yだからA=(12001).(2) 角 π/4 の回転ではx=xy2,y=x+y2なのでB=(12121212).(3) B の後に A を作用させる合成行列はAB=(12121212)である。P=(0,t) とおけば(XY)=AB(0t)=(t/2t/2).よって t=2X を第2式へ入れてY=2Xを得る。t は全実数を動くので、P は直線
y=2x 全体を動く。

総評

一次変換を座標式と行列の両方で扱う問題。目安時間は16分。回転の符号と、B の後に A を作用させるため積が AB になる順序が重要である。最後は媒介変数を消すだけでなく、直線全体を動くことまで確認する。
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出典: 九州大学 1981年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。