方針
f(x)−1 は定数項0で、極小点 x=β を重解にもつ。この因数分解から関数全体を決め、極大値条件と面積計算へ進む。
解答
(1) f(β)=1、f′(β)=0 だから、f(x)−1 は x=β を重解にもつ。また定数項が0なので x=0 も解である。最高次係数は1だからf(x)−1=x(x−β)2.したがってf′(x)=(x−β)(3x−β).もう一つの停留点は x=β/3 だからα=3β.極大値条件より33=f(3β)=1+274β3.よって β3=216、β=6 である。したがってα=2,f(x)=x(x−6)2+1=x3−12x2+36x+1.ゆえにa=−12,b=36.(2) f(x)−1=x(x−6)2 は 0≦x≦6 で非負である。したがって求める面積は∫06{f(x)−1}dx=∫06x(x−6)2dx=[4x4−4x3+18x2]06=108.
別解
解法2(係数条件を連立する)
方針
極小点での関数値と導関数の二条件から a,b を β で表す。もう一方の停留点と極大値条件で β を決める。
解答
(1) f(β)=1、f′(β)=0 よりβ2+aβ+b=0,3β2+2aβ+b=0.両式の差と β>0 からa=−2β,b=β2.したがってf′(x)=3x2−4βx+β2=(x−β)(3x−β).極大点は α=β/3 である。さらに33=f(3β)=1+274β3より β=6 を得る。よってa=−12,b=36,α=2,β=6.(2) このときf(x)−1=x3−12x2+36x=x(x−6)2.直線 y=1 との交点は x=0,6 であり、その間では曲線が直線の上にある。ゆえに∫06x(x−6)2dx=108.したがって面積は 108 である。
総評
難度6、計算量6、目安30分。極小値1という条件から f(x)−1 が x=β を重解にもつことを使うと、一気に因数分解できる。係数を連立する標準的な方法でも同じ結論を確認した。面積の端点は極大点ではなく、直線 y=1 との交点 0,6 である。積分はすべて独立表示にした。
冊子PDFで見る九大の微分の問題で問題集を作る
出典: 九州大学 1982年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。