Evolton

九州大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

3次関数f(x)=x3+ax2+bx+1は、x=α で極大値33、x=β>0 で極小値1をとる。次の問いに答えよ。

(1) a,b,α,β の値を求めよ。

(2) 曲線 y=f(x) と直線 y=1 で囲まれた図形の面積を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安30

微分積分 増減表面積計算文字消去

方針

f(x)1 は定数項0で、極小点 x=β を重解にもつ。この因数分解から関数全体を決め、極大値条件と面積計算へ進む。

解答

(1) f(β)=1f(β)=0 だから、f(x)1x=β を重解にもつ。また定数項が0なので x=0 も解である。最高次係数は1だからf(x)1=x(xβ)2.したがってf(x)=(xβ)(3xβ).もう一つの停留点は x=β/3 だからα=β3.極大値条件より33=f(β3)=1+4β327.よって β3=216β=6 である。したがってα=2,f(x)=x(x6)2+1=x312x2+36x+1.ゆえにa=12,b=36.(2) f(x)1=x(x6)20x6 で非負である。したがって求める面積は06{f(x)1}dx=06x(x6)2dx=[x444x3+18x2]06=108.

別解

解法2(係数条件を連立する)

方針

極小点での関数値と導関数の二条件から a,bβ で表す。もう一方の停留点と極大値条件で β を決める。

解答

(1) f(β)=1f(β)=0 よりβ2+aβ+b=0,3β2+2aβ+b=0.両式の差と β>0 からa=2β,b=β2.したがってf(x)=3x24βx+β2=(xβ)(3xβ).極大点は α=β/3 である。さらに33=f(β3)=1+4β327より β=6 を得る。よってa=12,b=36,α=2,β=6.(2) このときf(x)1=x312x2+36x=x(x6)2.直線 y=1 との交点は x=0,6 であり、その間では曲線が直線の上にある。ゆえに06x(x6)2dx=108.したがって面積は 108 である。

総評

難度6、計算量6、目安30分。極小値1という条件から f(x)1x=β を重解にもつことを使うと、一気に因数分解できる。係数を連立する標準的な方法でも同じ結論を確認した。面積の端点は極大点ではなく、直線 y=1 との交点 0,6 である。積分はすべて独立表示にした。

冊子PDFで見る九大の微分の問題で問題集を作る

出典: 九州大学 1982年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。