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九州大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

y 軸上に点 A(0,a) をとり、放物線C:y=x2上に2点 B(b,b2)C(c,c2)AB=AC,ABACとなるようにとる。ただし、a10b<c とする。このとき、次の問いに答えよ。

(1) B,C の座標を a を用いて表せ。

(2) 線分 AB,AC および C の弧 BC によって囲まれる図形の面積を求めよ。

難易度7/ 10計算量7/ 10目安32

図形と方程式積分 内積の利用回転・拡大面積計算

方針

等距離条件と垂直条件を座標式にして、b+ccb を求める。面積は直角二等辺三角形 ABC と、弦 BC と放物線の間の弓形に分ける。

解答

(1) AB=(b,b2a),AC=(c,c2a).AB=AC より(b2c2)(1+b2+c22a)=0.b<c だからb2+c2=2a1.(1)また ABAC よりbc+(b2a)(c2a)=0.q=bc と置き、(1)を用いるとq2+q+aa2=0,すなわち(qa+1)(q+a)=0.q=bc0a1 だからbc=a1.(2)(1)、(2)から(b+c)2=4a3,(cb)2=1.条件 0b<c よりb+c=4a3,cb=1.したがってb=4a312,c=4a3+12であり、B=(b,b2),C=(c,c2) に代入すればよい。

(2)
三角形 ABCA を直角とする直角二等辺三角形である。条件式を用いるとAB2=b2+(b2a)2=2a1,したがって[ABC]=12ABAC=a12.BC の式はy=(b+c)xbcであるから、弦と放物線の間の面積はbc{(b+c)xbcx2}dx=bc(xb)(xc)dx=(cb)36=16.求める領域は三角形とこの弓形の和なのでa13.

別解

解法2(90度回転と縦の短冊)

方針

AB を90度回転すると AC になることを成分で表し、cb=1 を直接導く。面積は線分と放物線を縦の短冊で積分して検算する。

解答

(1)
AB=ACABAC で、図の向きは条件 0b<c により定まる。AB を反時計回りに90度回転すると AC になるから(c,c2a)=(ab2,b)c=ab2, a=c2b.よって b2+c=c2b、すなわち
(cb)(b+c)=b+c である。b+c>0 だから
cb=1 となり、さらに a=b2+c=b2+b+1 を得る。
b2+b+1a=0 を解いてb=4a312,c=b+1=4a3+12.(2)
面積も縦の短冊で直接求める。a=1 のときは b=0,c=1 で、面積は01(1x2)dx=23=a13.以下 a>1、したがって b>0 とする。直線 AB,AC はそれぞれy=acbx,y=a+bcx.ゆえに求める面積 KK=0b{(a+bcx)(acbx)}dx+bc(a+bcxx2)dx=b2+b+23=a13.ここでは c=b+1a=b2+b+1 を用いた。したがって
K=a1/3 である。
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総評

直角二等辺三角形と放物線を結ぶ総合問題。目安時間は32分。2解法とも cb=1 を得ることが核心である。面積は「三角形+弓形」が短く、縦の短冊が確かな検算になる。

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出典: 九州大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。