方針
と を作ると、1回の変換でそれぞれ 倍、 倍される。この2つの量を先に求め、最後に と を和と差から戻す。 の2つの初期点は、和だけが残る場合と差だけが残る場合として扱えるので、 の一般式の準備にもなる。
解答
(1)
変換の定義から である。まず の場合を考える。このとき であり、もし なら となる。したがって である。
次に の場合を考える。このとき であり、もし なら となる。したがって である。
(2)
一般の初期点 について とおく。すると であり、また である。したがって となる。
最後に を用いれば であり、 である。
別解
解法2(2つの不変な方向)
方針
方向 と が変換後も同じ方向に保たれることを使う。一般の初期点をこの2方向の和に分解し、それぞれの倍率を 回掛ける。
解答
(1)
変換を と書く。だから、初期点が なら同様により、初期点が なら(2)
一般の初期点はと一意に分解できる。変換は和と実数倍を保つので、 回後にはしたがって
総評
対称な行列変換の反復を扱う問題で、目安は15分。和と差、または2つの特別な方向へ分解すると1項の等比数列になる。問題文が行列を明示するため行列の利用は適切だが、対角化の用語は不要である。