方針
二乗した長さを の完全平方にして最小値を求める。そこで得たベクトルが に垂直であることから正射影と読み、条件 を角度の範囲へ直す。最後に、円板内の全ての点が実際に得られることまで示して軌跡を確定する。
解答
(1) 、 とおく。このときである。したがってよって、最小にする実数はであり、そのときの大きさは である。
(2)
(1) の に対してである。このベクトルはを満たす。したがって は、 を通り に垂直な平面上にある。
一方、だから、 はと同値である。ゆえにであり、逆に、上の平面内で からの距離がである任意の点をとる。 となる が存在し、 のまわりの向きも自由に選べるので、その点を とする球面上の が得られる。
したがって軌跡はである。
別解
解法2:座標で軌跡を直接表す
方針
を原点、 を 軸上に置き、球面上の を極角と方位角で表す。最小化は座標ごとの二乗和から行い、得られる の座標を見て平面と半径を同時に確定する。
解答
(1) とし、球面上の点 をと表す。このときだから、その長さの二乗はよって最小にする値はで、最小の長さは である。
(2)
このときしたがって は 平面上にあり、原点からの距離はである。
またなので、 からを得る。よって は から まで自由に動き、各半径も により連続的に全て得られる。したがって、軌跡は 平面上の中心 、半径 の閉円板である。
総評
難度5、計算量4。前半の最小化を後半の正射影へつなげる空間ベクトルの問題で、想定時間は22分程度。軌跡は円周ではなく内部を含む閉円板であること、境界は のときに含まれること、任意の方位が実現することが採点上の要点である。内積解法と座標解法を相互照合し、端点 まで確認した。