方針
は変換後の座標を直接代入し、式 が変わらないことを示す。 は 、 という45度回転で平方項を整理し、標準形のだ円に直す。 は第1象限内で 、 とおいて半径の上限を求め、面積をで計算する。別解として、全体のだ円の面積と の面積保存を使う見方も確認できる。
解答
(1)
点 が変換 によって点 に移るとする。行列から である。したがって である。右辺を展開すると となる。よって が曲線 上にあるなら であり、同時に も成り立つ。したがって も 上の点である。
(2) とおく。これは座標軸を45度回転する変換である。このとき であるから となる。したがって曲線 は すなわち と書ける。これはだ円の標準形である。よって はだ円である。
(3)
第1象限ではとおける。するとである。したがって境界上では である。
よって第1象限内の面積 はである。ここで とおくと であり、 が から まで動くとき、 は から まで動く。したがってである。分母を平方完成すると である。ここでとおく。 は に対応し、 のとき である。まただからである。よってである。
別解
解法2(面積を保つ6分割)
方針
45度回転でだ円の全体面積を求める。与えられた一次変換は曲線と面積を保ち、平面を6つの部分へ巡回させるので、第1象限部分は全体の と分かる。
解答
(1)
の像を とするとよってであり、 なら である。
(2) という45度回転を行うとしたがってとなり、 はだ円である。その全体の面積は(3)
与えられた一次変換の面積倍率はなので面積を保つ。また正の 軸、正の 軸、直線 の各半直線を順に移し、3回で各点を原点について反対側へ移す。したがって、これら6本の半直線でだ円内部は、変換で順に移り合う同面積の6部分に分かれる。第1象限部分はその一つであるから
総評
行列変換、だ円、面積を結ぶ問題で、目安は22分。45度回転で標準形へ直し、積分解法と面積保存による6分割を相互に検算する。行列は問題文が明示している本問だけで使用する。