方針
から 、 を得て行列を決め、任意の を で分解する。
解答
(1)
直線 の方向ベクトルを と置く。条件より、点列 は と表せる。したがって、行列を と書くと を満たす。
ここで とする。もし と が平行なら、 は直線 と原点を結ぶ方向にあり、1次変換で が同じ直線上を等間隔に進むためには 方向の伸びが必要になる。しかし と両立すると になってしまう。条件では なので、 と は平行でない。よって は0でない。
行列について、 からを得る。また からを得る。これらを解くとである。
実際、第1列と第2列を用いて計算すれば となり、さらに となることが確認できる。
(2)
任意の点 を、 と を用いて と表す。 は平行でないので、この表し方は一意である。両辺の 成分から、特に である。 、 を使うと同じ計算を繰り返すと である。
したがって、 のとき、点列 は直線 に平行な直線上に、一定間隔 で並ぶ。進む向きは、 なら と同じ向き、 なら反対向きである。 のときは で全て同じ点になる。すなわち、 が原点を通り に平行な直線上にある場合、点列 は動かない。
以上より、とすると、 では は に平行な直線上に間隔 で並び、 では一点にとどまる。
別解
解法2(各点の直線からの符号付き距離を見る)
方針
m方向の単位ベクトル e と、それに垂直な n を使う。変換は e を固定し、P0だけを l e だけ進める。任意の Q0 の n 成分が進行間隔を決めることを直接読む。
解答
(1) 、 とおき だから である。条件はである。任意のベクトル を と表すとこれを座標に戻せば(2)
に対しとおくとしたがって なら に平行な直線上を間隔 で進み、 なら同一点にとどまる。
総評
難易度は8、計算量は8程度である。想定時間は35分から45分程度。行列を4成分から直接求めるより、 と に対する作用を先に決めるのが見通しのよい解法である。 を確認しないと、連立方程式を割る根拠が弱くなるので注意したい。(2)は を で分解するだけで、点列の進み方が一行で読める。採点では、 の符号による向き、 の停止する場合まで書くと十分である。 2つの解法と解説図を相互に照合し、境界値・除外点・符号も確認した。