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九州大学 1987年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

だ円C:x2a2+y2b2=1 (a>0,b>0)上に点P(s,t)
x軸上に点Q(s,0)をとる(0<s<a)
0xstyを満たすCの内部をDとする.
このとき,次の問に答えよ.

(1) Dx軸のまわりに回転してできる回転体の体積を求めよ.

(2) PにおけるCの接線とx軸との交点をRとする.
三角形PQRx軸のまわりに回転してできる回転体の体積が,
(1)で求めた体積と等しくなるsを求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安25

積分図形と方程式 体積計算接線・法線文字消去

方針

楕円上の点 P(s,t) について t2=b2(1s2/a2) を最初に用意する。領域 D は、上半分で見れば 0xs において直線 OP と楕円の上側に挟まれる部分なので、x 軸まわりの回転体は外半径と内半径の二乗差を積分する。(2) は接線の x 切片を求め、三角形 PQR の回転体を底面半径 t、高さ a2/ss の円すいとして体積比較する。最後は u=s2/a2 に直して 0<u<1 の解を選ぶ。

解答

(1)
P(s,t) は楕円 x2a2+y2b2=1 上にあるので s2a2+t2b2=1 である。したがって t2=b2(1s2a2) である。

上側の点を考えると、直線 OPy=tsx であり、楕円の上側は y=b1x2a2 である。領域 D0xs,tsxyb1x2a2で表される。下側の点の場合も、x 軸まわりに回転すれば同じ体積になる。

したがって、x 軸のまわりに回転してできる体積 VV=π0s{b2(1x2a2)t2s2x2}dxである。積分すると V=π(b2sb2s33a2t2s3) となる。ここに t2=b2(1s2/a2) を代入するとV=π(b2sb2s33a2b2s3+b2s33a2)=2πb2s3である。

(2)
楕円 x2a2+y2b2=1 の点 P(s,t) における接線は sxa2+tyb2=1 である。x 軸との交点 R では y=0 だから sxa2=1,x=a2s である。よって R(a2s,0) である。

三角形 PQRx 軸のまわりに回転してできる立体は、底面の半径が t、高さが a2ss=a2s2s の円すいである。したがってその体積は 13πt2(a2ss) である。t2=b2(a2s2)/a2 を代入すると13πb2(a2s2)a2a2s2s=πb2(a2s2)23a2sである。

これが (1) の体積と等しいから πb2(a2s2)23a2s=2πb2s3 である。正の係数を消して (a2s2)2a2s=2s を得る。ここで u=s2a2 とおくと、0<s<a より 0<u<1 であり、方程式は (1u)2=2u となる。整理して u24u+1=0 であるから u=2±3 である。0<u<1 を満たすのは u=23 だけである。したがって s=a23 である。

別解

解法2(円筒殻)

方針

領域を水平に切り、回転後の円筒殻の体積を積分する。直線とだ円の境目 y=t で積分を分けると、楕円条件により簡単に整理できる。

解答

(1)
まず t>0 とする。高さ y の水平線で領域 D を切ると、0yt では横幅が sy/ttyb では横幅がa1y2b2である。これを x 軸のまわりに回転した円筒殻で体積を求めるとV=2π0tystydy+2πtbya1y2b2dy=2πst23+2πab23(1t2b2)3/2.楕円上の条件から1t2b2=s2a2なのでV=2π3(st2+b2s3a2)=2πb2s3.t<0 の場合は x 軸について反転した同じ立体になるため、結果は同じである。

(2)
P における接線はsxa2+tyb2=1だから R=(a2/s,0) である。三角形 PQR の回転体は、半径 t、高さ a2/ss の円すいである。その体積を(1)と等しくするとπt23(a2ss)=2πb2s3.t2=b2(1s2/a2) を代入し、u=s2/a2 と置けば(1u)2=2u.したがって u=2±3 であり、0<u<1 よりs=a23.

総評

楕円内領域の回転体と接線が作る円すいを比較する問題で、目安は25分。Pの上下によらず体積が同じことを確認する。円板法と円筒殻法が一致し、最後はu=s2/a2の範囲で解を1つに絞る。

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出典: 九州大学 1987年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。