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九州大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

xy平面における2つの曲線y=(logx)2x
y=logxxについて,次の(1),(2)に答えよ.

(1) 上の2つの曲線の1exeでの概形をかき,
この2つの曲線が囲む部分を斜線で示せ.

(2) (1)の斜線部分をx軸のまわりに1回転させて得られる回転体の体積を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

積分指数・対数 置換積分、体積計算グラフの概形

方針

u=logx と置くと、区間 1/exe1u1 になり、2曲線は u2eu/2ueu/2 になる。交点は u=0,1 で、囲まれる部分は 0<u<1 にある。回転体の体積では dx=eudu となり、半径の2乗に含まれる eu と打ち消し合うため、積分は u2u4 の簡単な形に落ちる。

解答

(1) u=logx と置く。1/exe1u1 に対応する。また x=eu であるから、2つの曲線は y=u2eu/2,y=ueu/2 となる。交点は u2eu/2=ueu/2 より u2=u である。したがって u=0,1 であり、元の x では x=1,e である。 1<u<0 では u2>0u<0 なので2曲線は上下に離れるが、この区間だけでは2曲線が閉じた部分を作らない。0<u<1 では u>u2 であるから、上側は y=ueu/2、下側は y=u2eu/2 である。したがって、概形では x=1x=e の間で2曲線に囲まれる部分を斜線で示す。

(2)
この斜線部分を x 軸のまわりに回転する。上側の半径は ueu/2、下側の半径は u2eu/2 である。また dx=eudu であるから、体積 VV=π1e{(logxx)2((logx)2x)2}dx=π01{u2euu4eu}eudu=π01(u2u4)du.よってV=π[u33u55]01=π(1315)=2π15.

別解

解法2(断面積を因数分解してから置換する)

方針

u=log x とおき、2曲線の差と回転断面積を因数分解する。指数因子が dx と消えることを先に見通し、区間 0≤u≤1 の多項式積分へ落とす。

解答

(1)

u=logx とおくと、2曲線はy1=u2eu/2,y2=ueu/2である。交点は u=0,1、すなわち x=1,e で、囲まれた部分では 0<u<1 かつ y2>y1 である。

(2)

回転断面積はπ(y22y12)=πeu(u2u4)=πeuu2(1u2).dx=eudu だからV=π01u2(1u2)du=π[u33u55]01=2π15.

総評

難易度は5、計算量は5程度である。想定時間は18分から25分程度。u=logx と置くことがほぼ全てで、概形、交点、体積積分が同じ置換で整理される。斜線部分は 0<u<1、すなわち 1<x<e にあるので、1<u<0 の枝まで囲まれた部分と誤認しないことが大切である。体積では関数値を2乗してから引くため、u2euu4eu になる。最後に dx=eudu を掛けることで指数部分が消えることを明記できれば、答案として十分に説得力がある。 2つの解法と解説図を相互に照合し、境界値・除外点・符号も確認した。

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出典: 九州大学 1985年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。