方針
1回の試行を右 、左 、停止 の3状態に分類し、それぞれの確率を先に求める。3回後の位置は の個数で決まるので、(1) は合計変位が になる並びを数える。(2) は右へ 歩の確率をそれぞれ求め、得点を掛けて足す。
解答
(1)
4枚の硬貨で表が裏より多いのは、表が3枚または4枚のときである。したがって1回の試行で右へ進む確率はである。左へ進む確率も同じく であり、停止する確率は である。
右、左、停止をそれぞれ と書く。3回後に右へ1歩の位置にいるには、 が並ぶ場合、または が並ぶ場合である。よって求める確率はである。
(2)
右へ3歩の位置にいるのは3回とも の場合なので、その確率は である。右へ2歩の位置にいるのは が並ぶ場合なので、確率は である。右へ1歩の位置にいる確率は (1) より である。
したがって得点の期待値はである。
別解
解法2:変位多項式の係数を読む
方針
1回の変位 と確率を の式へまとめる。3乗したときの
の係数が右へ1,2,3歩の確率なので、係数を数えて期待値を出す。
解答
1回の変位を表す式はしたがって3回後の変位分布は の係数で読める。
(1)
の係数の分子はなので、求める確率は(2)
の係数の分子はそれぞれよって期待値は
総評
難度4、計算量4。1回の試行を右・左・停止に分類すれば、あとは3回の並びを数えるだけである。想定時間は18分程度。 の停止確率が であること、右へ1歩には だけでなく も含まれることが主な落とし穴である。期待値は全位置の分布を出す必要はなく、得点が正になる右側の3通りだけを集めればよい。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。