方針
交点は から と分かるので,面積は上下の差を積分する。格子点は整数 ごとに整数 の個数を数える。下端 が整数になるかどうかは の偶奇で変わるため, と に分ける。偶数の場合は ,奇数の場合は で,それぞれ上端から下端を引いて を足した個数を和にする。
解答
(1)
二つの曲線の交点は より であるから である。 では が上側, が下側である。したがってである。計算するとである。よって である。
(2) のとき, である。整数 ごとに数えると, であるから である。 のとき, であり,整数 ごとの個数は である。したがって である。よって である。
(3)
整数 を一つ固定する。格子点の 座標は を満たす整数である。
まず とおく。このとき であり,下端は で,上端は である。したがってこの に対する格子点の個数は である。
次に とおく。このとき である。下端は なので,整数 の最小値は である。上端は であるから,この に対する格子点の個数は である。
よってである。和の公式を用いるとであり、である。したがって を得る。よって である。
別解
解法2:天井と床の整数和をまとめて計算する
方針
整数 ごとに、上端 から下端 までにある整数 の個数を、天井関数を用いて一つの和にする。その後に の偶奇を使って天井値の総和だけを評価する。個々の柱を別々に整理する解法1と異なり、一次和・二次和として一括計算する。
解答
(1)
交点は であり、この間では直線が上側である。したがって(2)
整数 ごとに数えると、 では個数が 、 では である。よって(3)
上にある格子点の個数はである。ゆえに偶数 と奇数 に対してである。したがって一次和・二次和の公式を代入して整理するとこれは の値とも一致する。
総評
面積と格子点数を同じ図形で扱う問題で,目安時間は30分。面積は積分で直ちに出るが,格子点数では が整数か半整数かで下端の扱いが変わる。偶数 と奇数 の範囲をそれぞれ からどこまでにするかが採点上の山である。 は一般式の検算にもなるので,先に手で数えておくと式のずれに気づきやすい。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式や変化の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。