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九州大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

座標平面上に3点O(0,0)A(1,0)B(0,1)をとり,
OABを放物線y=kx2 (k>0)で2つの部分STにわける.
ただし,Sは放物線の下にある部分とする.
次の問に答えよ.

(1) 線分ABと放物線の交点のx座標をαとして,
Sの面積をαのみを用いて表せ.

(2) STの面積が等しくなるkの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

積分図形と方程式 面積計算定積分評価文字消去

方針

交点の x 座標を α とし、線分 AB の式 y=1x と放物線の交点条件から k=(1α)/α2 を得る。三角形内で「放物線の下」となる部分は、0xα では放物線の下、αx1 では線分 AB の下全体であるため、面積を2つの積分に分ける。(2)では全体面積が 1/2 であることから S=1/4 とし、0<α<1 によって解を選んでから k に戻す。

解答

(1)

線分 ABy=1x である。放物線 y=kx2 との交点の x 座標を α とすると kα2=1α である。k>0 で、交点は三角形の内部の辺上にあるので 0<α<1,k=1αα2 である。 0xα では放物線が線分 AB より下にあり、αx1 では線分 AB が放物線より下にある。したがって、放物線の下にある部分 S の面積は S=0αkx2dx+α1(1x)dx である。ここに k=(1α)/α2 を代入すると0αkx2dx=kα33=α(1α)3であり、またα1(1x)dx=[xx22]α1=12α+α22である。よってS=α(1α)3+12α+α22=α262α3+12.(2) OAB の面積は 1/2 である。ST の面積が等しい条件は S=14 であるから、(1)の結果より α262α3+12=14. 両辺に12を掛けると 2α28α+3=0 である。解の公式より α=2±102 であるが、0<α<1 なので α=2102 を選ぶ。

したがってk=1αα2=1(2102)(2102)2である。分母分子を整理すると1α=1022,α2=134102よりk=10213410=(102)(13+410)9=14+5109.よって求める値は 14+5109 である。

別解

解法2

方針

全三角形から S を除いた領域 T を先に求める。交点条件で kα に直し、直線と放物線の差の積分を整理する。S=T=1/4 から α、続いて k を決定する。

解答

交点 (α,1α) は放物線上にもあるからkα2=1α,k=1αα2.(1)
三角形から S を除いた部分を T とする。T0xα における直線と放物線の間なのでT=0α(1xkx2)dx=αα22kα33=2α3α26.全三角形の面積は 1/2 だからS=12T=α262α3+12.(2)
S=T のとき S=1/4 である。よって2α28α+3=0.0<α<1 よりα=2102.これを k=(1α)/α2 へ代入してk=14+5109.

総評

求める領域を直接積分する方法と、全三角形から補集合を引く方法を用意した。交点条件 kα2=1α を早めに使うと式が大幅に簡単になる。二つの領域が等しいときは各面積が 1/4 であることも計算量を減らす要点である。

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出典: 九州大学 1994年度 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。