方針
位置 p(t) は速度の積分で求める。まず 0≦t≦8 では v(t)=t−3 の符号が t=3 で変わるので、そこが最も左の候補になる。位置は ∫0tv(s)ds で計算する。(2) は p(8) を求め、その後に加わる移動量 ∫8∞5e8−tdt を足す。
解答
(1) 0≦t≦8 では v(t)=t−3 である。したがって 0<t<3 では v(t)<0 なので点 P は左へ動き、3<t≦8 では v(t)>0 なので右へ動く。t≧8 では v(t)=5e8−t>0 であり、やはり右へ動く。よって最も左にくる時刻は t=3 である。
その位置は、時刻 0 の位置が 0 であるから p(3)=∫03(t−3)dt=[2t2−3t]03=−29 である。
(2)
まず p(8)=∫08(t−3)dt=[2t2−3t]08=32−24=8 である。時刻 8 以後にさらに進む距離は ∫8∞5e8−tdt=5[−e8−t]8∞=5 である。したがって t→∞limp(t)=8+5=13 である。
別解
解法2:位置を区分的に式で表す
方針
速度を積分して位置 p(t) を二つの区間で明示する。前半は2次関数の頂点、
後半は指数項の単調性を見れば、最左点と極限を式から直接読める。
解答
位置は速度の積分なのでp(t)=⎩⎨⎧2t2−3t8+∫8t5e8−sds=13−5e8−t(0≦t≦8),(t≧8).(1)
前半は上に開く2次関数で、頂点は t=3 にある。その値はp(3)=−29.後半は p(t)≧p(8)=8 なので、全体の最左点もこれである。
(2) t→∞limp(t)=t→∞lim(13−5e8−t)=13.
総評
難度4、計算量3。速度の符号から位置の増減を読み、必要な時刻まで定積分する基本問題である。想定時間は12分程度。t=8 以後の速度は正なので、最左点は指数関数部分ではなく t=3 にある。極限位置では p(8) を求めてから残りの移動量を足すと、区分された速度を混同しにくい。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。
冊子PDFで見る九大の積分の問題で問題集を作る
出典: 九州大学 1990年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。