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九州大学 1992年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

P0(x)=1,P1(x)=x,P2(x)=12(3x21)とおく。次の問いに答えよ。

(1) 0mn2 に対して11Pm(x)Pn(x)dxの値を定めよ。

(2) a0,a1,a2 を定数としてf(x)=a0P0(x)+a1P1(x)+a2P2(x)とおく。このときak=2k+1211f(x)Pk(x)dx(k=0,1,2)が成り立つことを示せ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安16

積分関数 定積分評価対称性の利用、計算整理

方針

(1)P0,P1,P2 の積をすべて調べる。奇関数になる積分は0になり、偶関数になるものだけを直接計算すればよい。(2)は f の展開式の両辺に Pk(x) を掛けて [1,1] で積分する。異なる番号どうしの積分が0になるため、ak を含む項だけが残る。

解答

(1)
まず P0(x)=1,P1(x)=x,P2(x)=12(3x21) である。

同じ番号どうしの積分を計算する。 11P0(x)2dx=111dx=2 であり、11P1(x)2dx=11x2dx=201x2dx=23である。また P2(x)2=14(9x46x2+1) だから11P2(x)2dx=14(925623+2)=14(1854+2)=25.次に異なる番号どうしを見る。 11P0(x)P1(x)dx=11xdx=0 である。また 11P1(x)P2(x)dx=1211(3x3x)dx=0 である。さらに11P0(x)P2(x)dx=1211(3x21)dx=12(3232)=0.したがって11Pm(x)Pn(x)dx={22n+1,m=n,0,mn(0mn2)である。

(2) f(x)=a0P0(x)+a1P1(x)+a2P2(x) の両辺に Pk(x) を掛けて 1 から 1 まで積分する。すると11f(x)Pk(x)dx=j=02aj11Pj(x)Pk(x)dxである。

(1) より、jk の項は0であり、j=k の項だけが残る。よって11f(x)Pk(x)dx=ak11Pk(x)2dx=ak22k+1である。したがって ak=2k+1211f(x)Pk(x)dx(k=0,1,2) が成り立つ。

別解

解法2

方針

f(x) を通常の2次式へ展開し、3つの積分を直接計算する。異なる Pm,Pn の積を表にして使う方法とは別に、各係数が取り出されることを個別に確認する。

解答

(1)

奇関数の積分と偶関数の積分を分けて計算すると11Pm(x)Pn(x)dx={22n+1(m=n),0(mn)(0mn2).(2)f(x)=(a0a22)+a1x+3a22x2である。まず11f(x)dx=2(a0a22)+3a2223=2a0.次に、奇関数の項が消えることから11xf(x)dx=a111x2dx=2a13.最後に11f(x)P2(x)dx=a211P2(x)2dx=2a25.したがって順にa0=1211f(x)P0(x)dx,a1=3211f(x)P1(x)dx,a2=5211f(x)P2(x)dx.これは求める式である。

総評

積分計算そのものは軽いが、(2)で(1)の結果を係数抽出に使う構造を見抜くことが大切である。目安時間は16分。奇関数の積分が0になるものと、実際に偶関数として計算するものを分けると整理しやすい。P22 の計算では 14 を落としやすいので、展開を一行残しておきたい。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合した。高校数学の範囲内で完結させた。

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出典: 九州大学 1992年度 前期 文系 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。