方針
積分の上端と の 依存に注意して を微分する。1回微分すると ,さらに微分すると端点から が出て,残りが になるので を得る。(3)では を代入して とし,(1)で得た初期値 で積分定数を決める。
解答
(1)
定義式に を代入すると,積分区間の長さが0なので である。
次に を求める。上端から出る項は であり, を で微分すると になる。したがって である。よって である。
(2)
さらに微分する。上端から出る項は であり, を で微分すると になる。したがって である。定義式より右辺の積分は だから である。すなわち求める関係式は である。
(3)
条件 と(2)の関係式を合わせると である。よって を得る。
(1) より , である。まず を積分すると である。 より だから である。したがって である。さらに積分して となる。 より であるから である。
最後に へ代入して を得る。実際,この は と を満たすので,求める関数は である。
別解
解法2
方針
(1) (2)では積分上端から現れる項を明記して微分する。(3)では を不定積分で2回解く代わりに,初期値がともに0であることを使った二重積分表示へ直し,部分積分1回で を直接求める。
解答
(1)
積分区間が1点に縮むのでまた上端からの項は だからしたがって(2)
もう一度微分すると,上端から が現れ,よってである。
(3)
を(2)へ代入するとさらに(1)より である。この初期値を保ったまま2回積分すると右辺を計算してしたがってよってである。
総評
積分で定義された関数を2回微分して,微分方程式へ直す問題である。目安時間は18分。端点の項が1回目は ,2回目は になる違いを明確に書くとよい。(3)は を代入すると が消えて になるのが決定的である。初期値 は(1)で求めたものをそのまま使うため,積分定数を残さないように処理する。