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九州大学 1991年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

曲線C:y=13x352x2+7x+1
直線A:y=x+aaは定数)がある.

(1) CAとが接点をもつときのaの値a1a2を求めよ.ただし,a1<a2とする.

(2) a1<a<a2のとき,CAとの交点のx座標をx1x2およびx3とする.
x13+x23+x33aを用いて表せ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安25

微分方程式・不等式 接線・法線、解と係数の関係、対称式の利用

方針

(1) は,直線 A:y=x+a の傾きが 1 であることから,接点では曲線 C の導関数も 1 になると考える。接点の x 座標を求めたあと,a=yx で二つの値を決める。(2) は,交点の x 座標が三次方程式の三つの解であることを使い,解と係数の関係から x1+x2+x3,二つずつの積,三つの積を読み取る。最後に x13+x23+x33 を対称式で表して計算する。

解答

(1)
曲線 Cy=13x352x2+7x+1 とおくと,導関数は y=x25x+7 である。直線 A:y=x+a の傾きは 1 なので,接点の x 座標は x25x+7=1 を満たす。すなわち x25x+6=0 であるから x=2,x=3 である。

接点が直線 y=x+a 上にあるとき,a=yx である。x=2 のとき y=8310+14+1=233 だから a=2332=173 である。x=3 のとき y=9452+21+1=172 だから a=1723=112 である。112<173 より a1=112,a2=173 である。

(2)
交点の x 座標は 13x352x2+7x+1=x+a を満たす。整理すると 13x352x2+6x+1a=0 である。両辺を 3 倍して x3152x2+18x+3(1a)=0 を得る。

この三つの解を x1,x2,x3 とすると,解と係数の関係より x1+x2+x3=152, x1x2+x2x3+x3x1=18, x1x2x3=3a3 である。ここでx13+x23+x33=(x1+x2+x3)33(x1+x2+x3)(x1x2+x2x3+x3x1)+3x1x2x3を用いる。代入するとx13+x23+x33=(152)3315218+3(3a3)である。したがって x13+x23+x33=33758405+9a9=9a+638 を得る。よって x13+x23+x33=9a+638 である。

別解

解法2:差の三次関数とニュートン和を使う

方針

曲線から直線の x 部分を引いた関数 H(x) を考えると、接する条件は水平線 y=ay=H(x) に接する条件になる。(2) は交点方程式を各根について使い、まず二乗和、次に三乗和を順に求める。三乗和の公式を一度に使わない方法である。

解答

(1) H(x)=x335x22+6x+1とおく。交点条件は H(x)=a であり、接点ではH(x)=x25x+6=0.よって接点の横座標は 2,3 である。H(2)=173,H(3)=112.したがってa1=112,a2=173.(2)
交点の横座標はx3152x2+18x+3(1a)=0の3根である。解と係数の関係よりi=13xi=152,1i<j3xixj=18.したがってi=13xi2=(152)2218=814.各根について元の方程式を変形するとxi3=152xi218xi3(1a).これを i=1,2,3 について足せばi=13xi3=152814181529(1a)=9a+638.

総評

接線条件と解と係数の関係をつなぐ問題で,目安時間は25分。(1) は直線の傾きが 1 であるため,まず y=1 を解くのが最短である。a=yx の計算では,a1<a2 の指定に合わせて順序を確認する必要がある。(2) は三つの交点が存在する範囲を前提に,三次方程式の係数から対称式を読むだけでよい。三乗和の公式を展開してから代入すると計算ミスが減る。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式や変化の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。

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出典: 九州大学 1991年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。