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九州大学 1992年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

a>0 とし、x>0f(x)=aex+1xを考える。

(1) x2ex=1aを満たす x>0 がただ1つ存在することを示せ。
その値を p(a) とするとき、f(x)x=p(a) で最小になることを示せ。
この最小値を g(a) とする。

(2) p(a)<0, g(a)>0 を示せ。

(3) y=x2ex のグラフを利用してlima+0p(a)=+を説明し、さらにlima+0logap(a),lima+0g(a)logaを求めよ。必要ならlimt+logtt=0を用いてよい。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安30

微分指数・対数 微分による最大最小、一意性証明、極限計算

方針

x2exx>0 で単調増加し、値が0から + まで動くことをまず示す。f(x)=0x2ex=1a と同値なので、そこで最小になる。p(a) は定義式 ap(a)2ep(a)=1 の対数微分で符号を読む。最後の極限は log1a=p(a)+2logp(a) に直し、p(a)logtt0 を使う。

解答

(1) ϕ(x)=x2ex とおく。x>0ϕ(x)=2xex+x2ex=ex(x2+2x)>0 である。したがって ϕ(x)x>0 で単調に増加する。また limx+0ϕ(x)=0,limx+ϕ(x)=+ である。よって、正数 a に対して x2ex=1a を満たす x>0 はただ1つ存在する。この値を p(a) とする。

次に f(x)=aex1x2 である。f(x)=0aex=1x2 すなわち x2ex=1a と同値であるから、x=p(a) である。

さらに、x<p(a) では x2ex<1a なので aex<1x2、すなわち f(x)<0 である。x>p(a) では同様に f(x)>0 である。したがって f(x)x=p(a) で最小値をとる である。

(2) p(a) の定義より ap(a)2ep(a)=1 である。両辺の対数をとると loga+2logp(a)+p(a)=0 である。これを a で微分すると 1a+(2p(a)+1)p(a)=0 である。ここで a>0p(a)>0 だから p(a)<0 である。

また g(a)=f(p(a))=aep(a)+1p(a) である。これを微分すると g(a)=ep(a)+(aep(a)1p(a)2)p(a) である。ところが p(a)f(p(a))=0 を満たすので aep(a)1p(a)2=0 である。したがって g(a)=ep(a)>0 である。

(3) a+0 のとき 1a+ である。y=x2ex のグラフは x>0 で単調に増加し、右へ進むほど限りなく大きくなる。したがって水平線 y=1a との交点の横座標である p(a)p(a)+ となる。

定義式 ap(a)2ep(a)=1 から log1a=p(a)+2logp(a) である。a+0 では p(a)+ だから、与えられた極限 limt+logtt=0 を用いて logap(a)=1+2logp(a)p(a)1 である。よって lima+0logap(a)=1 である。

さらに aep(a)=1p(a)2 なので g(a)=aep(a)+1p(a)=1p(a)2+1p(a) である。したがってg(a)loga=(1p(a)+1p(a)2){p(a)+2logp(a)}=1+1p(a)+2logp(a)p(a)+2logp(a)p(a)2.各余分な項は0に近づくので lima+0g(a)loga=1 である。

別解

解法2

方針

p=p(a) を新しい変数とし、a=ep/p2g=(p+1)/p2 と表す。p を介した微分と極限で全小問を処理する。

解答

(1) ϕ(x)=x2exx>0ϕ(x)=xex(x+2)>0であり、0から + まで増加する。したがってϕ(x)=1aの正の解 p(a) はただ1つである。f(x)=aex1x2の符号は p(a) の前で負、後で正だから、fp(a) で最小になる。

(2)

p=p(a) と書けばa=epp2.よってdadp=a(1+2p)<0,p(a)=1da/dp<0.またg=aep+1p=1p2+1p=p+1p2.dgdp=p+2p3<0であり da/dp<0 だからg(a)=dg/dpda/dp>0.(3)

a+0 なら 1/a+ である。
ϕ の増加グラフと水平線 y=1/a の交点を考えればp(a)+.定義式からloga=p+2logp.したがってlogap=1+2logpp1.さらにgloga=(1p+1p2)(p+2logp)=1+1p+2logpp+2logpp21.よって2つの極限はともに1である。

総評

一意性、最小値、媒介的に定まる関数の増減、極限までを一つの定義式でつなぐ問題である。目安時間は30分。(1)では x2ex の単調性と値域を明示する。(2)では g(a) の計算で f(p(a))=0 にあたる項が消えるのが重要である。(3)は log1a=p+2logp に直せば、与えられた logtt0 をそのまま使える。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合した。高校数学の範囲内で完結させた。

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出典: 九州大学 1992年度 後期 理系 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。