方針
(1) は1次方程式の係数が0かどうかで分類する。(2)以降は、1本目の式からを消去し、の2元連立へ落とす。消去後の係数行列の行列式がになるため、で一意解、とでそれぞれ無数解・解なしを直接確認する。
解答
(1)
方程式 について、ならば とただ1つに定まる。のときは、ならばすべての実数が解なので無数の解をもち、ならばとなって不可能なので解をもたない。
(2)
連立方程式を成分で書くと である。第1式から である。これを第2式、第3式に代入すると を得る。この2元連立の係数の行列式は である。したがって のとき、ただ1つの解をもつ。
このとき解くと である。さらに より である。
(3)
のとき、消去後の2式はともに となる。したがって無数の解をもつ。とおくと であり である。よって と表される。
(4)
のとき、消去後の2式は である。第1式の両辺を倍すると となり、第2式と矛盾する。したがって解をもたない。
以上より、解をもたない条件は である。
別解
解法2
方針
係数行列の行列式とクラメルの公式で分類する。一意解の式を先に求め、行列式が0になる では係数行列と拡大行列の階数を代入で比較する。
解答
(1) (2)
係数行列を とすると従ってのとき一意解をもつ。未知数の列を定数列で置き換えた行列式は順にクラメルの公式より(3)
では で、実際に消去すると独立な条件はだけである。 として(4)
では だが従って拡大行列の階数が大きくなり、解をもたない。
総評
係数に文字を含む連立一次方程式の分類問題で、目安時間は30分前後。最初にを消去して2元連立へ落とすと、分岐がだけで管理できる。一意解の式はを除いた範囲でのみ有効である。(3),(4)では、行列式が0になる値を代入し直し、同じ式になるのか矛盾するのかを確認することが得点上重要である。