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九州大学 1995年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

θ0θ2πの範囲を動くとき(xy)=(12121212)(2cosθsinθ)を満たす点(x,y)がえがく曲線をCとし,(xy)=(12121212)(2cosθsinθ)を満たす点(x,y)がえがく曲線をCとする.

(1) 曲線Cと曲線Cの概形をかけ.

(2) 曲線Cで囲まれた図形とCで囲まれた図形との共通部分を
直線y=xのまわりに回転させてできる立体の体積を求めよ.

難易度8/ 10計算量7/ 10目安35

行列図形と方程式積分 回転・拡大面積計算体積計算

方針

回転軸である直線 y=x に沿う座標 u=(x+y)/2 と、それに垂直な座標 v=(x+y)/2 に直す。すると2曲線は、長軸の向きが入れ替わった2つの楕円 u2/4+v2=1u2+v2/4=1 になる。共通部分を u 軸のまわりに回転するので、各 u での半径の2乗は2つの上端の小さい方で決まる。

解答

(1)

直線 y=x 方向の座標を u=x+y2 とし、それに垂直な方向の座標を v=x+y2 とする。

最初の曲線 C については、この座標で u=2cosθ,v=sinθ となる。したがって u24+v2=1 である。これは直線 y=x 方向に長い楕円である。

次の曲線 C については u=sinθ,v=2cosθ となる。したがって u2+v24=1 である。これは直線 y=x に垂直な方向に長い楕円である。

(2)

直線 y=xu 軸である。よって共通部分をこの直線のまわりに回転すると、u ごとの断面は円になる。

曲線 C の内部では v21u24 であり、曲線 C の内部では v24(1u2) である。共通部分では、この2つの小さい方が回転半径の2乗になる。

2つの上端が等しくなるのは 1u24=4(1u2) のときであり、整理して u2=45 である。u2/5 では 1u2/4 の方が小さく、2/5u1 では 4(1u2) の方が小さい。

したがって体積はV=π2/52/5(1u24)du+2π2/514(1u2)duである。計算すると2/52/5(1u24)du=56155であり、22/514(1u2)du=163176155 である。よってV=π(163120155)=8π(1035)15である。

別解

解法2

方針

まず C が作る楕円体全体の体積を出し、C から外れる左右の部分を差し引く。

解答

(1) u=x+y2,v=x+y2とするとC: u24+v2=1,C: u2+v24=1.すなわち、u 軸方向と v 軸方向に長軸をもつ2楕円である。

(2)

楕円体から不要部分を引く。

C の内部を u 軸のまわりに回転した楕円体の体積はVC=4π3211=8π3.両楕円の半径が一致する位置をa=25とおく。ua では C の方が細いので、そのまま共通部分になる。一方、a<u1 では C の方が細く、1<u2 では共通部分がない。

よって C の楕円体から左右の不要部分を引けばV=8π32πa1{(1u24)4(1u2)}du2π12(1u24)du.計算するとV=π(16385)=8π(1035)15.解法1の「小さい半径を直接積分する」方法と同じ値になる。

総評

回転した2つの楕円の共通部分を、軸に沿う座標で整理する問題。難度は高く、目安時間は35分前後。座標 u,v を導入すれば、回転軸が u 軸になり、体積は一変数の断面積積分になる。共通部分では半径を「小さい方」で取るため、u2=4/5 で積分範囲を分けることが最大の注意点である。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、図示範囲、途中計算まで確認した。

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出典: 九州大学 1995年度 後期 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。