方針
とおく。更新式はニュートン法の式であり、ならはすぐ分かる。はとしてを示す。(2)ではの更新式を明示的に整理し、誤差をの倍数として表す。(3)は誤差漸化式を4回反復し、からを使う。
解答
(1) とおく。に対して である。 ならなので である。次にを示す。とおくとであり、だから は と同値である。すなわち を示せばよい。左辺から右辺を引いたものを とおくと であり である。よってでとなる。したがって である。
(2)
とし、とおく。更新式は である。したがってである。
ここでだから である。実際、これは すなわち と同値である。よって である。
(3) , とおく。(2)より である。これを繰り返すとである。
また なので である。したがって である。さらに だからである。
別解
解法2
方針
(1) では更新式を 個の正数の相加平均とみて相加・相乗平均を使う。(2)以降は と無次元化し、誤差が2乗されることを一つの式で追う。
解答
とおく。
(1) 右辺は を 個と を1個並べた相加平均である。相加・相乗平均より では各数は等しくないため不等号は厳密である。また従って(2)
, とするとであり両辺に を掛けて(3) とおくと だから 、また従って\Needspace{9cm}
総評
ニュートン法の単調接近と誤差評価を扱う問題で、目安時間は30分前後。(1)は図形的に接線で説明することもできるが、更新式を代数的に整理すると不等式として確実に示せる。(2)ではをまで因数分解するのが核心である。(3)は誤差がほぼ2乗で小さくなることを4回反復し、とを正確に使う。