方針
媒介変数表示を微分し、速度ベクトル から弧長と法線を求める。法線上で原点に最も近い点は、直線に原点から下ろした垂線の足として計算する。面積は が で増加することを使い、 によって の積分に直す。
解答
(1) を微分すると であり、 である。したがって曲線の長さはである。
(2)
点 における接線方向ベクトルは である。 では極限として考えればよく、 ではこれに垂直な直線、すなわち法線は である。整理すると となる。
この直線の法線ベクトル は長さ1であるから、原点からこの直線に下ろした垂線の足は である。したがって求める点の軌跡は で表される右半円である。
(3)
部分積分により第2項は0であり、 だから である。
(4) では である。したがって求める面積は、曲線の 座標と直線 の差を について積分して と表せる。よって である。
ここで であり、また(3)よりである。さらに部分積分と(3)からである。したがって である。
以上よりである。
曲線 と右半円
別解
解法2
方針
曲線を単位円の伸開線として読む。位置ベクトルを単位円上の点とその接線方向に分解すると、法線への垂線の足が単位円上へ戻ることが直ちに分かる。弧長と面積は同じ分解から積分する。
解答
とおくとが曲線 の点である。また(1)
なので、弧長は(2)
は の方向であるから、 における法線は の方向である。法線上の点は なので、原点に最も近いのは のときの である。 より、その軌跡はという右半円である。
(3)
部分積分により(4)
であり、領域の上端は 、下端は である。よって3項を分け、(3)と部分積分を用いるとしたがって
総評
媒介変数、法線、面積積分がそろった計算重めの問題で、想定時間は35分程度。、 がきれいに出るため、ここを正確に計算できれば全体の見通しが立つ。(2)は法線の式を に整理するのが山場で、(4)は を使って面積を一変数積分に落とすこと、さらに(3)の積分値を再利用することが得点源になる。