方針
条件(B)は を微分すると単調性に変わる。条件(A)は の周期性なので、 という倍率つきの関係になる。この2つを組み合わせ、 と を別々に示して、最後に恒等的に0であることを導く。
解答
(1)
例えば とすればよい。この関数は定数関数ではなく、すべての について を満たす。
(2) を微分すると である。 であり、条件(B)より だから である。したがって は単調減少である。よって なら である。
(3)
条件(A)より、正の整数 について である。したがって である。
(4)
(4) (i) とする。このとき なので である。一方、(2)より は単調減少だから である。(3)より なので すなわち である。 だから である。よって 、したがって である。
(4) (ii)
ある で とする。このとき であり、(3)から任意の正の整数 について である。
まず任意の に対して、(2)の単調性と(3)を と に適用すると である。したがって より がすべての で成り立つ。
次に、任意の を固定する。十分大きい正の整数 を取れば とできる。 は単調減少で、しかも だから である。よってすべての で も成り立つ。以上より がすべての で成り立つ。 であるから がすべての で成り立つ。
別解
解法2
方針
条件(B)を、各基準点 から測った積分因子つき関数 の単調性として使う。周期性で同じ値を基準点の左右へ移し、符号を両側から挟む。
解答
(1)
例えばは定数関数でなく、 を満たす。
(2) なので は単調減少である。したがって なら である。
(3)
周期性から なので(4)
(4) (i)
の単調性と よりしたがって 、すなわち である。仮定 と合わせて となる。
(4) (ii)
とする。関数は を満たし、 である。よって なら 、 なら である。
任意の に対し、周期性を使って となる整数 と となる整数 を取るとしたがってすべての で である。
総評
周期性と微分不等式を組み合わせる論証問題で、想定時間は30分程度。鍵は によって条件(B)を単調減少に直すこと、さらに条件(A)を という倍率つき周期性に直すことである。(4)(ii)は「十分大きい整数 を取る」部分を省くと証明が飛ぶため、 と を分けて書くのが安全である。