方針
並べ替えた は最小値、 は最大値である。(1)は既に出た3と5の個数を固定し、残り2個の入り方で4番目がどう変わるかを調べる。(2)(3)は最小値について、 を使うと簡潔になる。(4)はサイコロの目を と対応させる対称性により、最大値の期待値を最小値の期待値から求める。
解答
(1)
7回のうち、3の目が3回、5の目が2回出ている。残り2回の目は3でも5でもない。
残り2回の目がどちらも3より小さい場合、並べると4番目は3になる。残り2回の目の一方または両方が4で、5より小さい位置に入る場合、4番目は3または4になり得る。残り2回の目がどちらも5より大きい場合には、並びは の形になるので4番目は5になる。
したがって のとりうる値は である。
(2) は出た目の最小値である。 となるのは、すべての目が2以上であり、かつすべての目が3以上ではないときである。よって である。各回は独立なのでである。したがって である。
(3)
正の整数値をとる確率変数についてが成り立つ。ここで は、すべての目が 以上であることを意味するから である。したがってである。
(4)
出た目をすべて に置き換えると、サイコロの各目の出やすさは変わらない。この対応では、最小値 は に対応する。したがって期待値も等しく である。よって である。
別解
解法2
方針
最小値の分布 を直接求め、期待値の和を
差の形で整理する。最大値も同様に分布から求め、
2つの期待値を足して7になることを計算で確認する。
解答
(1)
残り2個を例えば 、、 とすれば、
それぞれ となる。3個の3と2個の5が既にあるので、
これ以外の値は4番目にはならない。よって である。
(2)
全て2以上の場合から全て3以上の場合を除いて(3)
一般によって差の和を整理すると(4)
同様にしたがって一方両者を足して である。
総評
順序統計量のうち最小値と最大値を扱う確率問題。難度は標準、計算量は中程度で、目安時間は16〜20分。 が最小値であることを意識し、 を直接数えるより の差で求める方が安全である。(3)の期待値公式は、整数値変数を尾確率で足し上げる典型手法で、ここで使えると式が短くなる。(4)は目の反転 の対称性が最短で、分布を細かく計算しないのがよい。