方針
を微分すれば、 から が従う。点 は点 から下向き法線方向へ距離1だけ進んだ点なので、接線方向の単位ベクトル を90度回転して を使う。曲線長は速度の大きさの積分であり、 を微分すると、 の速度に だけ余分な長さが加わる。
解答
(1)
接線の傾きは であり、角 は を満たす。 なので である。両辺を で微分すると である。仮定より 、また だから である。したがって はつねに増加する。
(2)
接線方向の単位ベクトルは である。これに垂直で、グラフの下側へ向かう単位ベクトルは である。点 は からこの方向へ距離1だけ進んだ点なので である。したがって である。
(3)
まず の速度ベクトルは である。よってその大きさは である。したがってである。
次に を微分する。すると である。一方 なので となる。(1)より であり、 なので係数は正である。したがって である。
よってであり、差をとるとである。
別解
解法2
方針
点 の弧長を新しい変数 とし、
単位接ベクトルと下向き単位法線を角 で表す。
平行曲線 の弧長要素を 上で比較する。
解答
(1)
問題の定義より両辺を で微分すると かつ だから であり、 は増加する。
(2)
単位接ベクトルはで、下向き単位法線はである。したがって(3)
の弧長を とするのでまたよって(1)より角は増加し、係数は正である。したがって から まで足し合わせると
総評
凸な曲線の接線角と法線方向に離れた曲線の長さを扱う問題。難度は高め、計算量は中程度で、目安時間は22〜26分。 を微分して を出すところ、下向き法線の単位ベクトルを と正しく選ぶところが得点の中心である。(3)では が接線方向のベクトルにまとまり、速さが になるのが決定的な計算である。 の単調性があるため絶対値処理が複雑にならない点も明記したい。