方針
(1) は偶関数になるように の2次式として作り、極値が になる具体例を選ぶ。(2) は3つの根を を中心に対称に置き、左右の面積が対称になる形にする。中央の面積と端の面積の比が になるように根の間隔を決め、最後に条件を順に確認する。
解答
(1)
例えば とする。これは だけで表されるので偶関数であり、グラフは直線 に関して対称である。また である。
極値を確認する。展開すると であり、 である。したがって極値をとる点は である。値は であり、極値はすべて絶対値が1である。
さらに は すなわち である。これから に相異なる4個の解が得られる。よってこの は条件を満たす。
(2) とおき、とする。このとき3つの零点は である。 なので が成り立つ。 とおくと であり、 に関して奇関数の形である。したがって左右対称性から である。
端の面積と中央の面積を比べる。原始関数は である。計算すると である。ここで だから であり、 である。よって となり、 である。したがってこの は条件を満たす。
別解
解法2(対称形から係数を決定)
方針
(1) は一般の偶4次式から条件を順に使って係数を決める。(2) は根を 対称に置く一般形から面積比の方程式を解く。
解答
(1)
偶4次関数をとおく。4個の零点を にもち、極値の絶対値が1で となる
形では、中央の極大値を 、左右の極小値を と取る。したがって の非零の停留点では であり、よって で(2)とおく。零点は だけ平行移動したものなので、 なら
3零点は にある。対称性から である。 を解くとしたがって としてが条件を満たす。
総評
難度8、計算量7。目安時間は24〜32分。採点ポイントは、一般解を求めようとせず条件を満たす具体例を作ること、(1) では偶関数かつ極値が になる形を選ぶこと、(2) では根を 対称に置いて面積比の計算を半分に減らすことです。
誤りやすいのは、条件を満たす「1つ」を求めればよいのに、係数全体を分類しようとして計算を重くすることです。構成問題では、選んだ関数が条件 (i)(ii)(iii) をすべて満たすことを確認する必要があります。特に (2) は面積比の確認を省くと、具体例として成立していることが伝わりません。