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九州大学 2003年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

関数f(x)=x3xx24について,次の問いに答えよ.

(1) 不等式bf(a)<0をみたす点(a,b)の集合を座標平面上に図示せよ.

(2) y=f(x)の極値を与えるx座標を求めよ.

(3) y=f(x)の漸近線を求め,グラフの概形をかけ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

微分関数図形と方程式 グラフの概形増減表、場合分け

方針

有理関数なので、まず零点 1,0,1 と定義できない点 2,2 で符号を分ける。(2) は商の微分で導関数を求め、分母は常に正なので分子の4次式を x2 の2次方程式として解く。(3) は割り算または部分分数分解で斜め漸近線と縦漸近線を求め、符号と極値を合わせて概形を決める。

解答

(1) f(x)=x3xx24=x(x1)(x+1)(x2)(x+2) である。符号が変わる可能性がある点は 2,1,0,1,2 である。ただし x=±2 では定義されない。

符号表を作ると、f(a)>0 となるのは 2<a<1,0<a<1,2<a であり、f(a)<0 となるのは a<2,1<a<0,1<a<2 である。

不等式 bf(a)<0 は、f(a)>0 のとき b<0f(a)<0 のとき b>0 を意味する。したがって図示すべき領域は{b<0(2<a<1, 0<a<1, 2<a),b>0(a<2, 1<a<0, 1<a<2)である。境界 a=1,0,1 では f(a)=0 なので含まれず、a=±2 も定義されないので含まれない。

(2)
商の微分によりf(x)=(3x21)(x24)(x3x)2x(x24)2=x411x2+4(x24)2である。x±2 では分母は正なので、極値を与える候補は x411x2+4=0 を満たす点である。u=x2 とおくと u211u+4=0 だから u=11±1052 である。どちらも正なので、極値を与える x 座標はx=±111052,±11+1052である。

(3)
割り算すると f(x)=x+3xx24 であり、さらに 3xx24=32(x2)+32(x+2) である。したがって漸近線は x=2,x=2,y=x である。

概形は、x=±2 を縦の漸近線、y=x を斜めの漸近線として描く。(1) の符号から x 軸との交点は x=1,0,1 であり、(2) の4つの点で増減が切り替わる。これらを合わせて、有理関数の各区間 (,2), (2,2), (2,) に分けてグラフを描けばよい。

別解

解法2(奇関数の対称性と部分分数)

方針

f が奇関数であることを使って右半分だけを調べる。部分分数表示で漸近線と発散方向を確認し、導関数の根を重ねる。

解答

f(x)=x+32(x2)+32(x+2)であり、f(x)=f(x) である。

(1)
x>0 では零点 0,1 と極 2 で符号を分けるとf(x)>0 (0<x<1, 2<x),f(x)<0 (1<x<2).奇関数の対称性で負側も得られる。bf(a)<0 はこの符号と b が逆になる
開領域であり、零点と a=±2 は含まない。

(2) f(x)=x411x2+4(x24)2.u=x2 とおけばu=11±1052だから、極値を与える xx=±111052,x=±11+1052.(3)
部分分数表示からx=2,x=2,y=xが漸近線である。さらにx22+22+f(x)++である。奇関数の原点対称性、3個の零点、4個の極値を合わせれば概形が一意に
定まる。

総評

難度6、計算量6。目安時間は16〜22分。採点ポイントは、符号表で零点と定義できない点を分けること、導関数の分子 x411x2+4x2 の方程式として処理すること、漸近線 x=±2y=x をそろえることです。

誤りやすいのは、(1) で a=±2a=1,0,1 を境界として含めてしまうことです。bf(a)<0 は厳密な不等式なので、f(a)=0 の点も含みません。グラフ概形では、符号、極値、漸近線の3情報を別々に求めてから重ねると崩れにくくなります。

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出典: 九州大学 2003年度 後期 理系 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。