方針
まず連立方程式を解いて を で表す。(1) は からの変位 を使い、 を二次式の比として最大化する。(2) は を の二次式として、正方形領域 上で最小化する。内部で0にできないことを確認し、境界を調べて最短点を決める。
解答
(1) よりである。したがって等号は のときに限る。よって最大値は であり、最大値を与える点はを満たす線分上の点、すなわち原点を除くを結ぶ線分である。
(2) とおく。条件 はと同値である。また固定した に対しては で最小である。さらに では
は で最小となる。よってすなわちのときしたがって
別解
解法2(固有方向に分解)
方針
方向と 方向へ分解する。線形変換の伸び率がそれぞれ3と1であることから比の最大値を出し、同じ座標で も最小化する。
解答
(1) とおくとしたがって等号は 、すなわち のときである。指定された正方形内で原点を
除いた対角線上が等号点で、最大値は である。
(2)
また最小化にはまず とすればよい。そのとき であり、
は で最小である。ゆえにすなわち
総評
難度7、計算量7。目安時間は20〜26分。採点ポイントは、行列を解いて を出すこと、(1) で二次式の比を と評価すること、(2) で正方形領域の境界まで確認することです。
誤りやすいのは、(2) で となる点 をそのまま答えにしてしまうことです。この点は許された正方形の外にあります。また、(1) の最大値を与える点は直線 全体ではなく、指定された正方形内かつ の部分に限られます。