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九州大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験 図形と方程式・微分理系数学 第5問(b)

θ0<θ<π2である定数とする.
座標平面上で,a2>4bを満たす点P(a,b)から放物線y=14x2に引いた二つの接線の接点をQRとし,
接線PQPRの傾きをそれぞれm1m2とおく.
PQPR=θを満たしている.
Pの全体が作る図形をGとする.

(1) m1<0<m2のとき,tanθm1m2で表せ.

(2) Gを数式で表せ.

(3) θ=π4のときGを図示せよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安30

図形と方程式微分三角関数 接線・法線軌跡判別式

方針

放物線 y=x2/4 の接線を傾き my=mxm2 と表す。点 P(a,b) を通る接線の傾きは m2am+b=0 の2根なので、根と係数の関係で m1+m2m1m2m2m1a,b に直す。角度条件は tanθ=(m2m1)/(1+m1m2) として、b=1 の直角の場合を除き、軌跡の式を得る。

解答

(1)
接点を Q=(2m1,m12), R=(2m2,m22) とする。2接線の交点はP=(m1+m2,m1m2)である。m1<0<m2 のとき、点 P から接点へ向かう2本の半直線が作る角を
θ とすればtanθ=m1m21+m1m2.右辺が正であるため 1+m1m2<0 である。

(2)
放物線 y=14x2 の傾き m の接線はy=mxm2である。これが P(a,b) を通る条件はm2am+b=0.その2根を m1<m2 とするとm1+m2=a,m1m2=b,m2m1=a24b.(1) と tanθ>0 からtanθ=a24b1+b,b<1.したがってG:a24b=(1+b)2tan2θ,b<1.逆にこの条件を満たす点では2本の接線が存在し、その半直線のなす角は θ
であるから、これは必要十分である。

(3) θ=π4 では(b+3)2a2=8,b<1.よって G は双曲線(b+3)2a2=8の下側の枝b=3a2+8だけである。上側の枝では2本の接線が作る角が鋭角 π4 にならない。

別解

解法2(接点への半直線ベクトル)

方針

接線の傾きを根として扱い、点 P から2接点へ向かうベクトルの内積・行列式で角を求める。これにより枝の条件 b<1 も同時に決定する。

解答

(1)
接線の傾きを m1<m2 とするとP=(m1+m2,m1m2).接点 Q=(2m1,m12), R=(2m2,m22) へのベクトルはPQ=(m2m1)(1,m1),PR=(m2m1)(1,m2).したがって内積はPQPR=(m2m1)2(1+m1m2).θ は鋭角だから内積は正であり、1+m1m2<0.すなわち b=m1m2<1 である。また行列式と内積の比からtanθ=m2m1(1+m1m2)=a24b1+b.(2)
よってa24b=(1+b)2tan2θ,b<1.(3)θ=π4 なら(b+3)2a2=8,b<1,したがって下側の枝b=3a2+8だけが G である。

総評

難度7、計算量7。目安時間は20〜26分。採点ポイントは、傾き m の接線を y=mxm2 と表すこと、傾き m1,m2 を2次方程式の根として扱うこと、角度公式では絶対値と b=1 の直角の場合を落とさないことです。

誤りやすいのは、1+b>0 と決めつけて軌跡の下側の枝を消してしまうことです。θ は鋭角なので、傾きの公式は絶対値で扱うのが安全です。θ=π/4 では双曲線 (b+3)2a2=8 の上側・下側の2枝が対象になります。

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出典: 九州大学 2003年度 前期 理系 第5問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。