方針
(1) ,(2) は文系第3問と同様に、床関数の不等式を実数不等式へ戻して三角関数の範囲を求める。
(3) は左辺 log2[25+cosθ] の値が、床関数の値 1,2,3 に応じて 0,1,log23 になることを利用する。右辺は高々 1 なので、左の床関数が 3 の場合を除外し、床関数が 2 の場合と 1 の場合を分けて右辺の必要条件を調べる。
解答
(1) 0<θ<π では −1<cosθ<1 であるから、23<25+cosθ<27 である。したがって [25+cosθ] の値は 1,2,3 のいずれかである。 log2[25+cosθ]≦1 は [25+cosθ]≦2 と同値である。これは 25+cosθ<3 すなわち cosθ<21 である。よって 3π<θ<π である。
(2) [X]≧1 は X≧1 と同値である。したがって [23+log2sinθ]≧1 は 23+log2sinθ≧1 と同値である。よって log2sinθ≧−21 であり、sinθ≧21 となる。0<θ<π より、4π≦θ≦43π である。
(3)
まず L=[25+cosθ] とおくと、L は 1,2,3 のいずれかである。また 0<sinθ≦1 より log2sinθ≦0 なので [23+log2sinθ]≦1 である。 L=3 のとき、左辺は log23 であり、これは 1 より大きい。一方で右辺は高々 1 なので、この場合は不可能である。 L=2 のとき、左辺は log22=1 である。したがって右辺が 1 以上であることが必要十分である。これは (2) と同じく sinθ≧21 である。さらに L=2 は 2≦25+cosθ<3 すなわち −21≦cosθ<21 であり、3π<θ≦32π である。この範囲では sinθ≧23>21 なので、全体が条件を満たす。 L=1 のとき、左辺は 0 である。したがって右辺が 0 以上であればよい。すなわち [23+log2sinθ]≧0 であり、これは 23+log2sinθ≧0 と同値である。よって sinθ≧2−23=221 である。また L=1 は 25+cosθ<2 すなわち cosθ<−21 なので、32π<θ<π である。問題文の α を sinα=221,0<α<2π で定めると、この場合の範囲は 32π<θ≦π−α である。
以上を合わせると 3π<θ≦π−α である。
総評
床関数を含む不等式の比較問題で、目安時間は18分程度。文系第3問と似ているが、(3) は 0 を挟む条件ではなく左右を直接比較するため、左側の床関数が 2 の場合も解に含まれる。L=3 は左辺が 1 を超えるので最初に除外すると整理しやすい。端点では cosθ=21 が除外、cosθ=−21 は L=2 側で含まれ、最後の π−α も含まれる。
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出典: 九州大学 2005年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。