方針
(1) は を固定して左辺を の関数と見て、導関数 から最小値を調べる。(2)は(1)に 、 を代入して積分し、で余分な一次項を消す。(3)は を平均値 の定数関数に取れば、(2)がそのまま平均の不等式になる。
解答
(1) を固定し、 とおく。 で である。
したがって では 、 では である。よって は で最小値をとる。その値は である。したがって、すべての正の実数 に対して が成り立つ。
(2)
閉区間 上で 、 である。任意の に対して(1)を として用いると である。
これを から まで積分するととなる。仮定よりであるから、後ろの2項は打ち消し合う。したがってが成り立つ。変数名を に戻せば、求める不等式である。
(3)
定数関数 を考える。 の定義よりであるから、(2)を適用できる。
するとである。右辺はである。よってとなり、両辺を で割ってを得る。
別解
解法2(対数の基本不等式)
方針
を1変数の増減で証明し、(1)を直ちに導く。
(2)は点ごとの不等式を積分し、(3)は定数関数を比較対象に選ぶ。
解答
正の実数 に対しとおくと だから、 は で最小値0をとる。
よってである。
(1)
として上式を使うと両辺に を掛けて移項すれば(2)
各 で (1) を に適用して積分するとよって所要の不等式を得る。
(3)
とおけば(2)から で割れば題意の式である。
総評
難度6、計算量5。目安時間は
24〜28分。
主題は指数・対数・積分・論証・証明である。解法1では誘導に沿った標準的な答案を、解法2では
異なる見方から全小問を再構成した。採点では、途中の必要条件を十分条件まで戻すこと、
場合分けの境界・等号条件・定義域を明記することが重要である。