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九州大学 2001年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

集合S={(x,y)xy=yx,x>0,y>0}は,概略図に示すように,
半直線L:y=x (x>0)および曲線C:y=g(x)上の点全体と一致する.
これを参考にして,以下の設問に答えよ.

(1) 実数tt>0t1とする.
直線y=txと曲線Cの交点をP(x(t),y(t))としたとき,x(t)y(t)tで表せ.

(2) 極限値α=limt0y(t)β=limt1y(t)を求めよ.

(3) 関数y=g(x)は単調に減少することを示せ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

指数・対数関数微分 パラメータ処理、極限計算増減表

方針

xy=yx は対数を取って ylogx=xlogy にする。曲線 C 上で直線 y=tx との交点を考え、y=tx を代入して (t1)logx=logt を解く。極限は y(t)=tt/(t1) の対数を調べる。単調性は logx(t)logy(t) を微分し、t1tlogt<0t1logt>0 を導関数の符号で示す。

解答

(1) y=tx とおく。x>0,y>0 なので、xy=yx の両辺の自然対数をとると ylogx=xlogy である。y=tx を代入すると txlogx=xlog(tx) である。x>0 で割って tlogx=logt+logx となる。したがって (t1)logx=logt である。t1 だから logx=logtt1 であり、x(t)=t1/(t1) である。また y=tx より y(t)=tt1/(t1)=tt/(t1) である。

(2)

まず logy(t)=tlogtt1 である。t0+ のとき tlogt0、かつ t11 なので logy(t)0 である。したがってα=limt0y(t)=1である。

次に t1 を考える。 tlogtt1=tlogtt1 であり、logt)/(t1)1t1 だから logy(t)1 である。よってβ=limt1y(t)=eである。

(3)

まず logx(t)=logtt1 である。これを微分するとddtlogx(t)=(t1)/tlogt(t1)2=t1tlogtt(t1)2である。t>0 では分母は正である。分子を A(t)=t1tlogt とおくと、A(1)=0 であり A(t)=logt である。0<t<1 では A(t)>0 で、t=1 に向かって増加して0になるから A(t)<0 である。t>1 では A(t)<0 で、t=1 から減少するからやはり A(t)<0 である。したがって x(t)t の増加とともに減少する。

一方 logy(t)=tlogtt1 を微分すると ddtlogy(t)=t1logt(t1)2 である。分子を B(t)=t1logt とおくと、B(1)=0B(t)=11t=t1t である。よって 0<t<1 では B は減少して B(1)=0 に至るので B(t)>0t>1 では増加して B(t)>0 である。したがって y(t)t の増加とともに増加する。

つまり t が増えると、曲線 C 上の点は x 座標が減少し、y 座標が増加する。よって y=g(x)x が増えると減少する関数である。したがって g(x) は単調に減少する。

別解

解法2

方針

t=y/x の媒介表示に加え、交換対称性
(x(t),y(t))=(y(1/t),x(1/t)) を利用する。
logt<t1logt>11/t の基本不等式から
座標の単調性を判定する。

解答

(1)
y=txylogx=xlogy に代入すると(t1)logx=logt.よってx(t)=t1/(t1),y(t)=tt/(t1).(2)logy(t)=tlogtt1.t0+ では tlogt0 なので α=1
t1 では logt/(t1)1 なので β=e である。

(3) ddtlogx(t)=t1tlogtt(t1)2.logt>11/t(等号は t=1 のみ)より分子は負で、
x(t) は減少する。またddtlogy(t)=t1logt(t1)2.logt<t1 よりこれは正で、y(t) は増加する。
したがって媒介変数 t が増えると点は左上へ動き、
y=g(x)x に関して単調減少する。

なお x(1/t)=y(t)y(1/t)=x(t) であり、
曲線が直線 y=x に関して対称であることとも整合する。

総評

xy=yx の非対角成分を、直線 y=tx で媒介変数表示する問題。難度は高め、計算量は中程度で、目安時間は24〜28分。(1)では対数化して (t1)logx=logt を得るところが中心である。(2)は y(t) そのものではなく logy(t) の極限を見ると安全である。(3)では x(t) が減少し y(t) が増加することを別々に示す必要があり、t1tlogtt1logt の符号判定を丁寧に書くと説得力が出る。

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出典: 九州大学 2001年度 後期 理系 第3問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。