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九州大学 2006年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

2つの曲線C1:y=ax2C2:x2+(yp)2=r2が異なる2点で接するとする.
ただしaprを正の定数とする.

(1) parの式で表せ.
また,曲線C1C2の接点のx座標qarの式で表せ.
ただしq>0とする.

(2) ar=1のとき,曲線C1C2によって囲まれた部分の面積を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安30

微分積分図形と方程式 接線・法線面積計算置換

方針

接点を (q,aq2) とおく。円の中心は (0,p) なので,接点へ向かう半径と放物線の接線が垂直であることから pq の関係を得る。さらに接点が円上にある条件で q を決める。(2)では ar=1 から a=1/rq=3r/2p=5r/4 を出し,円の下側の弧と放物線の差を [q,q] で積分する。

解答

(1)
右側の接点を (q,aq2) とおく。q>0 である。放物線 C1:y=ax2 の接線の傾きは 2aq である。一方,円 C2 の中心は (0,p) であり,中心から接点へ向かう半径の傾きは aq2pq である。接線と半径は垂直だから 2aqaq2pq=1 であり,2a(aq2p)=1 すなわち p=aq2+12a である。

また接点は円上にあるので q2+(aq2p)2=r2 である。上で得た p=aq2+1/(2a) より aq2p=12a だから q2+14a2=r2 である。したがって q=r214a2 である。さらに p=a(r214a2)+12a=ar2+14a より p=ar2+14a である。異なる2点で接するためには右辺の平方根が正であることも必要で,この条件のもとで接点は x=±q に現れる。

(2) ar=1 より a=1/r である。このときq=r2r24=32r,p=1rr2+r4=54rである。円の下側の弧は y=54rr2x2 であり,放物線は y=x2r である。x=0 では円弧の値が r/4,放物線の値が0なので,囲まれた部分では円弧が上,放物線が下である。よって面積 SS=qq(54rr2x2x2r)dx である。

各項を計算する。まず qq54rdx=54r2q=534r2 である。また q=3r/2 だからqqr2x2dx=r2(34+π3)である。これは半径 r の円で,中心角 2π/3 の扇形から二等辺三角形を合わせた面積としても確認できる。さらに qqx2rdx=2q33r=34r2 である。したがってS=r2(53434π334)=r2(334π3)である。よって求める面積は r2(934π)12 である。

成立条件の確認

異なる2接点をもつため q>0 であり,r214a2>0すなわち 2ar>1 が必要である。(2)の ar=1 はこの条件を満たす。面積の答えも 93>4π より正であり,図の上下関係と整合する。

総評

接線条件から接点を決め,後半で円弧と放物線の差を積分する重めの問題である。目安は30分程度。接線と半径が垂直であること,接点が円上にあることの2条件を分けて使うと整理しやすい。(2)では円の下側の弧を使うこと,積分区間が左右対称であること,円弧の積分を扇形の面積として確認できることを押さえると計算ミスが減る。

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出典: 九州大学 2006年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。