方針
さいころの目そのものではなく偶奇だけが影響するため,各回は確率 の「倍にする」と「半分にして切り捨てる」の2操作として扱う。切り捨てがあるので偶数の回数だけでは最終点が決まらず,途中の点数分布を更新する必要がある。各回の点数ごとの個数を表で管理し,最後に指定点以上の個数を合計して で割る。
解答
(1)
偶数が出る確率,奇数が出る確率はいずれも である。したがって7回の操作は,それぞれ のどちらかを行うものとして数えればよい。全事象は 通りである。
初期点10から,各回後の点数分布を同じ点数ごとにまとめると,7回後はとなる。例えば,途中で同じ点数に合流する場合があるため,単に偶数の出た回数だけでは分類できない。
50点以上であるのは の場合であり,その個数は である。よって である。
(2)
同様に,初期点3から5回操作する。全事象は 通りである。5回後の点数分布はとなる。
5点以上であるのは の場合であり,その個数は である。したがって である。
切り捨てがあるため操作順が効く。各段階で「点数ごとの経路数」を更新する。
別解
解法2
方針
偶数操作を 、奇数操作を と書く。(1)は偶数が5回以上なら必ず50点以上で、偶数4回以下なら到達しないことを示して二項係数で数える。(2)は偶数4回以上の列に加え、偶数3回・奇数2回の10列だけを直接評価する。
解答
(1)
固定した個数の の順序を入れ替えるときである。したがって、同じ個数なら を前へ移すほど最終点は小さくなる。
偶数が5回、奇数が2回の列で最小なのは であり、その最終点はである。よって偶数が5回以上なら必ず50点以上になる。
一方、切り捨てを無視すれば最終点を過大評価する。偶数が4回以下ならである。したがって50点以上となるのは偶数が5回以上の場合に限る。有利な偶奇列は通りであり(2)
偶数が4回または5回なら、どの順序でも最終点は5以上である。その列数は偶数3回・奇数2回の10列を調べる。 を左から作用順に書くと、条件を満たすのはの5列で、いずれも最終点は6である。他の5列は5未満になる。
よって有利な列は 通りであり
総評
難度6,計算量6。偶奇だけを見ればよい点は単純だが,奇数時の切り捨てがあるため,最終点は「偶数が何回出たか」だけでは決まらない。各回ごとに同じ点数へ合流する経路を合算していくのが最も安全である。答案では確率表より個数表で書くと,分母が , にそろって確認しやすい。目安時間は20分から25分。